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よくある質問(FAQ)

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虫歯治療

  • Q1. 初期の虫歯はどんな症状?放置するとどうなりますか?
    初期の虫歯は痛みがほとんどなく、冷たい物でしみる程度や、歯の表面に白濁・小さな黒点が見える程度にとどまることが多いです。放置するとエナメル質から象牙質、さらに神経へと感染が進み、ズキズキする痛みや腫れ、噛めないなどの症状が出てきます。神経まで進行すると根管治療が必要になり、通院回数や費用、歯の切削量が増え、歯の寿命にも影響します。違和感の段階で早期受診いただくことが、最小限の処置で済ませる最善策です。
  • Q2. 痛みが苦手です。麻酔や痛みへの配慮はありますか?
    当院では痛みに配慮した手順を徹底しています。まずは表面麻酔で粘膜の感覚を鈍らせ、極細針とゆっくり一定の速度で注入する局所麻酔で刺激を最小化します。麻酔薬は温度を整え、刺入角度や深さも丁寧にコントロールします。処置中はお声がけを行い、違和感があればすぐお伝えいただけるよう合図も確認します。強い不安がある方は事前にご相談ください。体調や既往歴、お薬手帳を確認し、無理のない範囲で進めます。
  • Q3. 治療回数・期間の目安は?
    小さな虫歯なら1~2回で詰め物まで完了する場合が多い一方、深い虫歯では仮封後に1~3週間ほど経過観察し、症状に応じて最終修復または根管治療を検討します。生活スケジュールと合わせて計画します。
  • Q4. 詰め物・被せ物はどう選べばいいですか?(保険と自費の違い)
    選択は「むし歯の大きさ・位置」「見た目の希望」「強度」「清掃性」「金属アレルギーの有無」「ご予算」を総合的に考えます。保険診療は機能回復を重視し、費用負担を抑えられる点が利点です。自費診療のセラミック等は色調再現性や適合精度、着色しにくさが期待でき、清掃性の良さから二次むし歯の抑制にもつながります。長期的な維持費用も含めて比較し、メリット・留意点を丁寧にご説明のうえで決定します。
  • Q5. 神経を残せますか?歯をできるだけ削らずに治療できますか?
    早期治療が神経保存の近道です。神経近くまで進んだ場合は、必要最小限(MI)の切削にとどめ、歯髄保護材で覆い、1~3週間ほど症状を観察して神経の回復を見極める「段階的う蝕除去」を行うことがあります。観察期間にしみる・噛むと痛いなどが軽快すれば、神経を残したまま最終修復へ。増悪や自発痛がある場合は、無理に温存せず根管治療を検討します。拡大視・う蝕検知液を併用し、健全歯質の保存と再発リスクの低減を両立させます。
  • Q6. 根管治療(神経の治療)は何をするのですか?痛みますか?
    虫歯で感染した神経や細菌を取り除き、根の中を清掃・消毒して密封するのが根管治療です。唾液の侵入を防ぐための防湿(ラバーダム等)を行い、清潔な環境で少しずつ進めます。麻酔下で処置するため、多くの方は強い痛みなく受けられますが、治療後に一時的な違和感や軽い痛みが出ることがあります。数回に分けて洗浄・充填を行い、その後は土台・被せ物で歯を補強します。再感染防止が最重要のポイントです。
  • Q7. 妊娠中・授乳中でも虫歯治療は受けられますか?
    強い痛みや腫れなど急性症状は、妊娠中でも必要最小限の治療を行います。体調に配慮し楽な体位で短時間に区切り、時期や内容を相談しながら無理のない範囲で進めます。レントゲンは必要性を吟味し、防護エプロンの使用と限局照射で安全性に配慮します。授乳中の局所麻酔は通常問題ありませんが、投薬は母乳への影響を確認したうえで選択します。母子手帳と産科主治医の情報をお持ちいただけると安心です。
  • Q8. 歯科レントゲンの被ばくは安全でしょうか?
    歯科のレントゲンは撮影範囲が限られ、被ばく線量は日常生活の自然被ばくと比べてもごくわずかです。診断の必要性を十分に検討し、最小限の回数で計画的に撮影します。むし歯の広がりや隠れた進行、詰め物の適合、根の先の病変など、肉眼では確認できない情報が得られ、不要な切削や再治療の回避に役立ちます。妊娠の可能性がある場合は必ず事前にお知らせください。防護エプロンなどでさらに安全性を高めます。
  • Q9. 子どもの虫歯治療はどう進めますか?怖がりでも大丈夫ですか?
    お子さまのペースに合わせ、器具の説明や練習から始めて慣れてもらいます。処置は短時間で区切り、痛みや音への配慮を行いながら段階的に進めます。乳歯は進行が速いため、早期受診とフッ素塗布、溝を保護するシーラント等の予防が有効です。ご家庭では仕上げ磨きと間食の時間管理が重要になります。怖がりのお子さまでも、成功体験を積み重ねて自信が持てるよう、無理のない治療計画を立ててサポートします。
  • Q10. 再発を防ぐには何をすればよいですか?治療後のメンテナンスは必要ですか?
    二次むし歯の主因はプラークの残存と糖の摂取頻度です。毎日の歯みがきに加え、フロスや歯間ブラシで歯と歯の間を清掃し、甘味の回数を意識してコントロールしましょう。治療後は詰め物・被せ物の適合や噛み合わせ、ブラッシングの癖を定期的にチェックし、クリーニングやフッ素塗布で再発リスクを下げます。個々のリスクに応じて3~6か月ごとのメンテナンスをおすすめします。長持ちする口内環境を一緒に育てます。
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歯周病治療

  • Q1. 歯周病の初期サインは?虫歯との違いはありますか?
    初期の歯周病は痛みが出にくく、「歯ぐきからの出血」「腫れ・むずがゆさ」「口臭」「歯ぐきが下がって歯が長く見える」などが主なサインです。虫歯が歯そのものの穴で進行するのに対し、歯周病は歯を支える歯ぐきや骨が慢性的に炎症を起こし、進むと歯を支える骨が痩せて歯が動きます。出血が続く、朝起きたときの口のねばつきが強い、硬い物が噛みにくいなどの違和感があれば、早めの検査をおすすめします。
  • Q2. はじめにどんな検査をしますか?痛くありませんか?
    まずは歯ぐきの状態を測るプロービング(歯周ポケットの深さ・出血の有無)のほか、レントゲンで骨の吸収具合、歯の揺れ(動揺度)、磨き残しの分布(染め出し)などを確認します。いずれも体への負担は小さく、痛みを伴う検査は最小限です。結果は図や写真でわかりやすく共有し、「どこが原因で、どの順番で治すか」「ご自宅でのケアの重点」を一緒に決めます。検査の途中でも不安があれば遠慮なくお伝えください。
  • Q3. 治療の流れと期間を教えてください。
    多くは①原因除去(ブラッシング指導・クリーニング)→②深い部位の歯石取り(スケーリング・ルートプレーニング:SRP)→③再評価→④必要に応じて外科的処置、の順で進みます。軽度なら1〜3回で初期治療が完了し、4〜6週間後に再評価。中等度以上ではSRPを数回に分け、その結果を見て外科的治療や再生療法を検討します。お仕事や通院ペースに合わせて計画しますので、無理のないスケジュールをご相談ください。
  • Q4. どれくらいのペースでメンテナンスすればいいですか?
    どんなに歯ブラシが上手な方でも、下の前歯の裏側(舌側)には唾液腺の出口があり、ミネラル豊富な唾液の影響で歯石が付きやすいため、3〜4か月に1度のプロケア(クリーニングとチェック)を基本におすすめします。歯周病の既往や喫煙・糖尿病などリスクが高い方は1〜3か月、状態が安定している方は4〜6か月など、個別に最適化します。ご自宅でのケアと定期メンテナンスの両輪で、再発リスクを抑えましょう。
  • Q5. クリーニングやSRPは痛いですか?麻酔は使いますか?
    表面のクリーニングは多くの方が無麻酔で可能です。歯周ポケットが深い部位のSRPでは、しみる・痛む可能性があるため、必要に応じて局所麻酔を併用します。処置後は歯ぐきが引き締まる過程で一時的にしみる、軽い出血・腫れ、噛んだ時の違和感が数日みられることがありますが、多くは時間とともに落ち着きます。辛い症状が続く場合は早めにご連絡ください。刺激物や強いうがいは当日控えると楽になります。
  • Q6. 外科治療や歯周再生はいつ必要になりますか?
    初期治療(ブラッシング改善・SRP)後も深いポケット(目安5〜6mm以上)や垂直性の骨欠損が残る場合、外科処置で歯根面を直視下で清掃しやすくしたり、条件が整えば再生療法を検討します。再生療法は骨の形や感染のコントロール、清掃環境、禁煙やプラークコントロールが重要です。術式の選択はリスクや費用・通院回数を含めてご説明し、無理のない範囲で最適な方法をご提案します。
  • Q7. 喫煙や糖尿病は歯周病にどんな影響がありますか?
    喫煙は歯ぐきの血流を悪化させ、炎症のサイン(出血)が隠れやすい一方で治りを妨げます。糖尿病は感染に弱くなる・治癒が遅くなるなど相互に悪影響があり、歯周病の進行を加速させることが知られています。禁煙と血糖コントロールの両立で治療成績は向上します。内科での管理状況(HbA1cなど)や服用薬を共有いただくと、より安全で効果的な計画が立てられます。
  • Q8. 口臭は歯周病治療で良くなりますか?
    歯周ポケット内の細菌や歯石、舌苔(舌の汚れ)、唾液量の低下が口臭の主な原因です。歯周病治療で歯石・プラークを徹底的に除去し、ポケットを浅く保つことで細菌の温床を減らすと、口臭は改善しやすくなります。並行して舌清掃、唾液を増やすための水分摂取・よく噛む習慣、就寝前のケア強化も効果的です。全身の病気や副鼻腔・扁桃など口腔外の要因が疑われる場合は、適切に連携いたします。
  • Q9. 歯がグラグラしていても残せますか?
    動揺の原因が炎症と歯石の場合、初期治療で炎症が治まると揺れが軽減することがあります。咬み合わせの力が偏っている際は調整や、必要に応じてスプリント(仮固定)で負担を分散します。重度で支える骨が大きく失われている場合は、外科的治療や再生療法を検討し、それでも予後が厳しい歯は抜歯を提案することがあります。残す・抜くの判断はレントゲン・動揺度・清掃性を総合してお伝えします。
  • Q10. 費用は保険適用になりますか?自費との違いは?
    検査、基本的なクリーニング、SRP、再評価など多くの初期治療は保険適用の範囲で受けられます。一方、歯周再生療法の材料・術式や、審美性を重視した処置などは自費になる場合があります。費用は歯周病の進行度、必要な部位数、通院回数で変わります。まず保険内での最善を基本に計画し、将来のリスクやご希望を踏まえて自費オプションも丁寧にご説明します。詳細は診査後に個別にお見積りいたします。
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根管治療

  • Q1. 根管治療とは何をする治療ですか?なぜ必要なのでしょうか?
    根管治療は、むし歯や外傷などで細菌に感染した歯の神経(歯髄)と、その通り道(根管)内の汚れを丁寧に取り除き、洗浄・消毒したうえで密閉材料で封鎖する処置です。内部の細菌を減らし、再感染を防ぐことが目的です。放置すると痛みや腫れ、膿が溜まる、最終的には抜歯が必要になることがあります。自分の歯をできるだけ残すための最後の砦となる治療で、処置後は被せ物で強度と密閉性を確保し、長期安定を目指します。
  • Q2. 通院回数と期間はどれくらいかかりますか?
    感染の程度や根管の本数・形態により異なります。前歯で感染が軽い場合は1~2回、奥歯や感染が強い場合は2~4回以上が目安です。1回の処置時間は20~60分程度、次回まで7~14日ほど間隔を空け、症状の落ち着きや根管内の状態を確認しながら進めます。仮詰めで密閉している期間は、強く噛む・硬い物を避けるなど注意が必要です。お仕事や学業のご都合に合わせ、無理のないスケジュールをご提案します。
  • Q3. 治療は痛いですか?麻酔や術後の痛みについて教えてください。
    神経を抜く初回はもちろん局所麻酔下で行い、その後の処置も局所麻酔下で行う事も可能なため、治療中の痛みは最小限です。炎症が強い初回は麻酔が効きにくいことがあり、少しずつ時間をかけて進めます。術後は噛んだときの違和感や鈍い痛みが数日~1週間程度残ることがありますが、鎮痛薬でコントロール可能です。強い痛み・腫れ・発熱が続く場合や、痛みが増していく場合は早めにご連絡ください。体調や服用薬(お薬手帳)の情報を共有いただくと、安全に調整できます。
  • Q4. なぜ被せ物(クラウン)が必要なのですか?いつ装着しますか?
    根管治療後の歯は内部の水分量が減り、割れやすく、再感染の入口にもなりやすいため、土台(コア)と被せ物で形態と強度、噛み合わせ、密閉性を回復させます。特に奥歯は噛む力が強く、被せ物での補強が推奨されます。装着は根管が清潔に保たれ、症状が落ち着いた段階で行います。材質は見た目・強度・清掃性・ご予算を考慮して相談し、長期的な予後を重視して決定します。装着後は定期チェックで適合を保ちます。
  • Q5. 成功率や長持ちさせるポイントは何ですか?
    成功の鍵は「細菌の徹底的な排除」と「最終的な密閉」です。ラバーダム等で唾液を遮断し、丁寧な洗浄・根管充填、さらに的確な被せ物による封鎖が重要です。初期感染の程度、根尖(根の先)の病変の大きさ、根管の形態や破折の有無などでも予後は変わります。処置後はプラークコントロールと定期メンテナンスで再発リスクを下げます。噛みしめ・食いしばりが強い方はマウスピースを併用すると歯の保護に役立ちます。
  • Q6. ラバーダムや拡大視野、レントゲン・CTは使いますか?安全性は大丈夫?
    根管治療では防湿(ラバーダム等)で唾液の侵入を防ぎ、清潔な環境で精密に処置します。必要に応じて拡大視野で細かな根管や破折線を確認しやすくします。レントゲンは根の形や治癒経過を把握するため最小限の回数で撮影します。被ばくは限定的で、防護の上で安全に配慮します。解剖形態が複雑、再治療や大きな病変がある場合はCTで三次元的に評価し、無駄のない計画に役立てます。
  • Q7. 仮詰め期間中の注意点や、日常生活で気をつけることは?
    仮詰めの期間は、硬い・粘着性の高い食べ物を避け、治療中の歯では強く噛まないことが大切です。仮詰めが欠けたり外れたら、細菌が入り再感染の恐れがあるため早めにご連絡ください。歯みがきは通常通り行い、歯間清掃は痛みのない範囲で続けます。処方された薬は指示通りに内服し、自己判断で中断しないでください。発熱・腫れの増悪、我慢できない痛みがある場合は、時間外でも可能な限り対応します。
  • Q8. 抜歯を勧められるケースは?抜歯後の選択肢は何がありますか?
    ひびが根まで達する歯根破折、残存歯質が極端に少ない、歯周病で支える骨が著しく失われている、根管が閉塞して清掃が不可能などは、保存が難しい場合があります。抜歯後はインプラント・ブリッジ・入れ歯などの選択肢があり、隣在歯の削合量、清掃性、見た目、費用、治療期間を比較して決めます。まずは残せる可能性を精査し、残す・抜く双方の予後をわかりやすくお伝えしたうえで方針を一緒に決定します。
  • Q9. 費用は保険適用になりますか?自費との違いは?
    多くの根管治療(検査・洗浄・根管充填)や被せ物には保険適用があります。再治療や特殊材料・術式、被せ物の材質選択によっては自費となる場合があります。費用は歯の部位(前歯・小臼歯・大臼歯)、根管の本数、通院回数で変動します。まずは保険内での最善を基本とし、長期安定や審美性を重視したい場合に自費の選択肢をご説明します。検査後に個別のお見積もりを作成し、明確にご案内します。
  • Q10. 神経を残す治療(覆髄など)と根管治療はどう違いますか?判断基準は?
    神経の炎症が可逆的(刺激をやめれば回復する)で、細菌感染が限定的な初期段階では、歯髄を保護して神経を温存する処置を選べることがあります。一方、自発痛・夜間痛・温熱痛が持続する、深いむし歯で神経が広く汚染されている、根の先に病変があるなどは不可逆性で、根管治療が適応です。診査・レントゲン所見・症状の変化を総合し、将来の再発リスクまで含めて最適な方法をご提案します。
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予防歯科・歯のクリーニング

  • Q1. クリーニングでは何をするの?痛くないですか?
    まずは今のお口の状態を一緒に確認し、気になる所や苦手なことを伺います。そのうえで、歯ぐきに優しい器具で歯石(固まった汚れ)を取り、歯の表面の着色やぬめり(バイオフィルム)を磨き落とします。痛みが心配な場所は弱い力で、回数を分けるなど調整します。しみやすい方には温度や風、水流を配慮します。途中で合図していただければいつでも休憩できますので、遠慮なくお声がけください。
  • Q2. どれくらいのペースでメンテナンスに通えばいいですか?
    どんなに歯みがきが上手な方でも、下の前歯の裏側は唾液腺の出口が近く歯石が付きやすいため、基本は3〜4か月に1度のメンテナンスをおすすめします。歯周病の既往、喫煙、矯正中、糖尿病などリスクが高い方は1〜3か月、状態が安定している方は4〜6か月など、個別に調整します。来院ごとに今のあなたに合う間隔を一緒に見直し、無理のないスケジュールをご提案します。
  • Q3. クリーニングの後、しみたり痛むことはありますか?
    歯石が取れて歯ぐきが引き締まってくる過程で、一時的に「冷たいものでしみる」「少しうずく」などの反応が出ることがあります。多くは数日〜1週間ほどで落ち着きますが、つらい場合は歯面にしみ止めを塗布したり、刺激の少ない歯みがき剤へ切り替えるなど対策を行います。痛みが強い・長く続く・腫れが出るなど気になる症状があれば、我慢せずにご連絡ください。次回以降の方法も優しく調整します。
  • Q4. 家でのケアは何をすれば良いですか?道具の選び方も知りたいです。
    基本は「歯ブラシ+歯間ケア(フロスや歯間ブラシ)」です。歯ブラシは小さめのヘッドで柔らかさはふつうが目安。強くこすらず、1本ずつ小刻みに動かすと汚れが落ちやすく歯ぐきも傷つけません。歯と歯の間は形が人によって違うため、サイズの合う道具選びが大切です。来院時に実際のお口を見て、使い方を一緒に練習し、あなたに合う道具と磨き方を今日からできる形でお渡しします。
  • Q5. 口臭や着色(ヤニ・お茶の色)はクリーニングで良くなりますか?
    口臭の主な原因である歯石やプラーク、舌の汚れ(舌苔)を除くことで、多くの方でにおいは軽くなります。着色は、表面に付いたものは専用ペーストでやさしく磨き落とせますが、歯そのものの色(生まれ持った色・加齢による黄ばみ)はクリーニングだけでは変わりません。その場合はホワイトニングなど別の方法をご提案します。まずは原因を見極め、最適な組み合わせをご説明します。
  • Q6. 妊娠中・授乳中でも受けられますか?体勢がつらいのが心配です。
    はい、基本的なクリーニングは可能です。体勢がつらくならないよう、イスの角度やクッションでこまめに調整し、短時間で区切って進めます。必要に応じてうがいのタイミングも増やします。薬剤の使用は最小限に抑え、安全に配慮して選択します。においが苦手な場合もお気軽にお伝えください。母子手帳や産科の先生の指示があれば、内容を踏まえて一緒に無理のない計画を立てます。
  • Q7. 子どもの定期ケアは何をしますか?嫌がりやすいのですが大丈夫?
    お子さまのペースに合わせ、まずは器具を見てもらい、できることから短時間で進めます。歯のクリーニング、フッ素塗布、溝の深い部分に汚れが入りにくくするシーラント(必要な場合)などを行います。ご家庭では仕上げみがきのコツや間食の時間帯の工夫をお伝えします。できた!を積み重ねて自信に変えていけるよう、無理をせず、次回につながる楽な進め方を一緒に考えます。
  • Q8. クリーニングとホワイトニングの違いは?どちらを先にやるべき?
    クリーニングは汚れを落として健康を守るためのケア、ホワイトニングは歯そのものの色を明るくする処置です。見た目をきれいにしたい方も、まずはクリーニングで表面の汚れを取り、虫歯やしみの原因がないか確認してからホワイトニングへ進むのが安心です。順番を整えることで色ムラを防ぎ、仕上がりも長持ちしやすくなります。ご希望の白さやご予算に合わせてプランをご提案します。
  • Q9. 保険は使えますか?費用が心配です。
    歯ぐきの検査や歯石除去など、医療として必要なクリーニングの多くは保険適用です(状態や部位数により自己負担額が変わります)。一方、見た目の着色だけを落とす施術やホワイトニングは自費になる場合があります。まずは保険の範囲でできることをしっかり行い、必要に応じて自費メニューをご案内します。事前に費用の目安をお伝えし、無理のない範囲で進めますのでご安心ください。
  • Q10. 忙しくて通い続けられるか不安です。続けるコツはありますか?
    次回の目標(間隔・磨き方・道具)を具体的に1つだけに絞り、負担なく続けられる形にするのがコツです。予約は先に3〜4か月後を確保しておくと忘れにくく、予定変更も柔軟にできます。来院時はできたことを一緒に振り返り、無理のないペースに微調整します。体調やお仕事の都合で間隔が空いても大丈夫。再開しやすいよう、毎回わかりやすいメモとお家ケアのポイントをお渡しします。
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審美歯科・セラミック治療

  • Q1. セラミック治療って何ですか?どんな人に向いていますか?
    セラミック治療は、歯の形や色、欠け・すき間・変色などを白い材料で整える方法です。金属を使わないため自然な透明感が出やすく、金属アレルギーの心配がある方にも選ばれています。「色が気になる」「銀歯を白くしたい」「歯の形を少し整えたい」などのお悩みに幅広く対応できます。見た目だけでなく、歯ぐきとの境目が清掃しやすい形に整えることで、むし歯・歯周病の予防面でもメリットがあります。まずは気になる点を遠慮なくお聞かせください。
  • Q2. 通院回数と期間はどれくらいかかりますか?
    小さな詰め物(インレー)や部分的な被せ物(アンレー)なら2~3回(1~2週間程度)で完了することが多く、前歯の被せ物や複数本の治療は設計・色合わせの工程が増えるため2~4週間程度が目安です。初回でカウンセリング・型取り(口腔内スキャンを含む場合あり)・仮詰め、2回目以降で色や形の最終確認、装着という流れです。お急ぎのご事情がある際は可能な範囲でスケジュールを調整します。事前に予定を共有いただけるとスムーズです。
  • Q3. 治療は痛いですか?削るのが怖いのですが…
    痛みに配慮して局所麻酔を丁寧に使用します。表面麻酔で刺入時のチクッとした刺激を和らげ、極細針とゆっくりした注入で不快感を最小限にします。削る量は必要最小限を基本に、健全な部分をできるだけ残す方針です。処置後は一時的にしみる噛んだ時に違和感があるなどの症状が出ることがありますが、多くは数日で落ち着きます。痛みが続く、噛むと強く響く等があれば我慢せずご連絡ください。その都度やり方を調整して進めます。
  • Q4. セラミックの種類は?どう選べばいいですか(ジルコニア・e.max 等)
    セラミックには強度に優れるジルコニア、色の再現性に優れたガラス系(e.max など)、適度な弾性と修理性を持つハイブリッドなどがあります。前歯で自然な透明感を重視するのか、奥歯で強度を優先するのか、歯ぎしりの有無、清掃性、ご予算などを総合して最適な組み合わせをご提案します。色調はシェードガイドや写真で細かく合わせ、周囲の歯との調和を確認します。迷ったときはメリット・留意点を並べて一緒に決めましょう。
  • Q5. 仕上がりの色や形は事前に確認できますか?ホワイトニングとの順番は?
    事前に色見本(シェード)とお口の写真、必要に応じて簡易モックアップ(仮歯)でイメージを共有します。細かな段差や長さ、先端の透け感などもご希望を伺いながら調整可能です。ホワイトニングをご希望の方は、先にホワイトニング→色が落ち着いてからセラミックの色決定がおすすめ。先に白くしておくと、より自然に合った色で作製できます。最終装着前にも試適で鏡をご覧いただき、気になる点をその場で微調整します。
  • Q6. セラミックは割れたり欠けたりしませんか?長持ちさせるコツは?
    セラミックは適切に設計し装着すれば、日常使用での強度は十分です。ただし氷をガリッとかむ硬い飴を噛み砕く歯ぎしり・食いしばりが強いなどは破損の原因になります。就寝時のマウスピースや定期的な噛み合わせチェックでリスクを抑えられます。長持ちのコツは、境目を清潔に保つこと(フロス・歯間ブラシの併用)と3〜4か月ごとのメンテナンス。小さな不具合も早期に調整すれば、快適な状態を保ちやすくなります。
  • Q7. 金属アレルギーや歯ぐきの黒ずみが心配です。
    セラミックは金属を使わない(メタルフリー)方法を選べるため、金属アレルギーが心配な方にも適しています。また、従来の金属冠で起こりがちな歯ぐきの黒いラインが出にくく、長く自然な見た目を保ちやすいのが特長です。歯ぐきの状態(腫れ・退縮)や磨きやすさも仕上がりに影響するため、治療と並行してクリーニングやブラッシングの見直しを行うと、より美しく健やかな状態を目指せます。
  • Q8. 料金はどのくらい?保険は使えますか?
    審美目的のセラミックは基本的に自費診療です。費用は素材(ジルコニア/e.max など)、部位(前歯・奥歯)、本数、設計の複雑さで変わります。一方、むし歯治療として必要な詰め物・被せ物には保険の選択肢がある場合もあります(適用範囲は部位・材料の条件により異なります)。まずは検査後に最適な複数プランと見積りをご案内し、ご予算・ご希望の優先順位を踏まえて無理のない方法を一緒に決めていきます。
  • Q9. 仮歯の期間や日常生活の注意点はありますか?
    本歯ができるまでの間は仮歯で過ごします。見た目や会話には配慮されていますが、強度は最終物より弱いので、硬い物・粘着性の高い食品は控えめにしてください。フロスは抜くのではなく横にスライドして外すと外れにくいです。もし外れた・欠けたなどがあれば、そのままにせず早めにご連絡ください。装着当日はしみやすい場合があるため、極端に熱い/冷たい飲食や強い咀嚼は少しずつ慣らすと安心です。
  • Q10. どれくらいの頻度でメンテナンスに通えばいいですか?
    セラミックを長くきれいに保つ鍵は、定期的なプロケアと咬み合わせの点検です。どんなに磨きが上手でも、下の前歯の裏側は唾液腺の出口が近く歯石が付きやすいため、基本は3〜4か月に1度のメンテナンスをおすすめします。歯ぎしりが強い、歯周病リスクが高いなどの場合は1〜3か月に短縮することも。来院ごとに今の状態に合った間隔を見直し、無理のないペースでサポートします。
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ホワイトニング

  • Q1. ホワイトニングって何をするの?安全ですか?
    ホワイトニングは、歯の表面や内部にある着色成分を分解して、ご自身の歯そのものを明るく見せる方法です。薬剤(過酸化物ベース)を歯に作用させ、着色を化学的に分解します。歯を削らないのが大きな特長で、適切な診査と手順を守れば安全に受けられます。なお、詰め物・被せ物は白くなりません。むし歯・歯周病がある場合は先に治療を行い、薬剤がしみやすい部分(ヒビや歯ぐきの退縮)があれば保護してから進めます。まずは現在の状態を一緒に確認しましょう。
  • Q2. オフィス・ホーム・デュアルの違いは?どれを選べばいい?
    オフィスは院内で高濃度の薬剤を使い、短時間で変化を実感しやすい方法。ホームは専用トレー(マウスピース)に低濃度ジェルを入れてご自宅で少しずつ進め、色の育ちが滑らかで後戻りに強いのが特長です。デュアルは両者の良いとこ取りで、早さと持続性を両立します。イベントまでの期間、白さの目標、しみやすさ、通院頻度、ご予算を総合して最適な方法をご提案します。迷う場合はまずはホーム、その後オフィスで最終仕上げなど段階的な進め方も可能です。
  • Q3. 何回で白くなる?どこまで白くできる?
    歯の質や着色の原因で個人差がありますが、オフィスは1~2回でトーンアップを実感される方が多く、ホームは1~2週間の継続で自然に明るくなります。より明るさを求める場合は、回数を重ねたりデュアルで加速+定着を狙います。ただし歯には元々の色の限界があり、無制限に白くできるわけではありません。白さのゴールを写真やシェードガイドで共有し、周囲の歯や肌との調和を大切に仕上げます。無理のないペースで、後戻りも見据えて計画します。
  • Q4. しみたり痛くなるのが心配。対策はありますか?
    ホワイトニング中に一時的なしみが出ることがあります。対策として、知覚過敏抑制ジェルやフッ化物を併用し、濃度や装着時間を調整します。しみやすい部位(歯ぐきの退縮・ヒビ)はレジンで保護し、ホームの場合は1日おきにする、装着時間を短くするなどやさしい設定に変更可能です。冷たい飲食を控える、就寝前は使用を避けるのも有効。強い痛みや長引く症状があれば無理せずご連絡ください。安全に続けられるよう都度見直します。
  • Q5. 白さはどれくらい長持ちする?色戻りを防ぐには?
    持続期間は生活習慣で差があり、目安は数か月~1年程度です。色戻りを抑えるコツは、3~4か月ごとのメンテナンス(クリーニング)で着色の土台を定期的にリセットし、ホーム用ジェルでときどきタッチアップすること。コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレー・喫煙など色素の強いものは、摂取頻度や飲み方(ストロー併用・うがい)で工夫を。日々のブラッシングと歯間清掃も白さのキープに直結します。無理のない続け方を一緒に作ります。
  • Q6. クリーニングやホワイトニング、どちらを先にやるべき?
    まずはクリーニングで歯石や着色を落とし、むし歯・しみの原因がないかを確認するのがおすすめです。表面がきれいな状態で行うと、薬剤がムラなく作用しやすく、仕上がりも均一に。ホワイトニング後は色が安定するまでに数日かかるため、詰め物・被せ物の色合わせが必要な場合は、ホワイトニング→色が落ち着くのを待つ→修復物の作製の順番が理想的です。イベント前はスケジュールに余裕を持って進めましょう。
  • Q7. 詰め物・被せ物は白くなる?色が合わなくなったらどうする?
    ホワイトニングは天然歯に作用し、詰め物や被せ物、ラミネートベニアなどの人工物の色は変わりません。そのため周囲の歯が白くなると、既存の修復物が相対的に濃く見えることがあります。色の差が気になる場合は、ホワイトニング後に色が安定してから詰め物・被せ物を周囲に合わせて作り直します。どこまで白くするか、どの歯を交換するかを事前に共有し、無駄のない順番で費用面も含めてご提案します。
  • Q8. 受けられない人・注意が必要な人は?
    妊娠・授乳中の方、未成年(歯の成熟が不十分な場合)は原則控えます。むし歯・歯周病・重い知覚過敏がある場合は先に治療・コントロールが必要です。テトラサイクリン歯など内因性の強い変色は白くなりにくく、回数や方法の工夫、セラミック(審美治療)との併用を検討します。金属露出や歯のヒビ、歯ぐきの退縮が強い場合は保護処置を行い、安全に配慮して計画します。まずは診査で適応を一緒に確認しましょう。
  • Q9. 施術後の飲食で気をつけることは?
    施術直後は歯の表面が色素を取り込みやすい状態のため、24~48時間はコーヒー・紅茶・赤ワイン・カレー・チョコ・しょうゆなど濃い色の飲食を控え、喫煙も避けましょう。酸の強い炭酸・スポーツドリンクも一時的にしみやすさを助長することがあります。おすすめは白い食事(水・牛乳・白米・パン・うどん・白身魚・豆腐・ヨーグルト等)。ホーム中は装着前後のブラッシングとうがいで清潔を保ち、知覚過敏用ペーストの併用も有効です。
  • Q10. 費用はどれくらい?保険は使える?スケジュールの組み方は?
    ホワイトニングは審美目的のため自費診療です。費用は方法(オフィス/ホーム/デュアル)、本数、回数、色の目標で変わります。まず診査・カウンセリングでリスクと到達可能な白さを共有し、複数プランと見積もりをご提示します。結婚式・面接などイベントがある方は、2~4週間以上の余裕を持つと安心です。色の安定期間も考慮して、クリーニング→ホワイトニング→(必要なら)修復物の色合わせの順に無駄なく進めます。
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小児歯科

  • Q1. 初めての歯医者はいつから行けばいい?フッ素は何歳から?
    目安は「最初の歯が生えた頃~1歳前後」。この時期に来ていただくと、むし歯になりやすい所や磨き方、哺乳・離乳の進め方、仕上げ磨きのコツを早めに確認できます。フッ素は年齢や歯の本数に合わせた濃度と頻度で安全に使えます。痛い所がなくても慣れるための来院はとても大切。診療台に座る練習や鏡でお口を見る体験から始め、楽しい通院の土台を一緒に作ります。
  • Q2. 乳歯はむし歯になりやすい?進行は速いの?
    乳歯はエナメル質が薄く、進行が速いのが特徴です。最初は白っぽい濁りや小さな茶色の点でも、放っておくと短期間で広がることがあります。対策は「仕上げ磨き+フロス」「間食の時間と回数のコントロール」「定期的なフッ素塗布」。とくに寝る前のダラダラ飲食はリスクが高めです。保護者の方が全部を完璧にこなす必要はありません。今日からできる1つを一緒に決めて続けるのが成功のコツです。
  • Q3. 家での磨き方と歯みがき剤の使い方は?嫌がる時のコツは?
    歯ブラシは小さめヘッド・毛はふつうが目安。寝かせ磨きで上唇をやさしく持ち上げ、前歯の裏・奥歯の溝・歯と歯ぐきの境を短いストロークで当てます。歯みがき剤はフッ素配合を少量から始め、年齢やうがいの上手さに合わせて量を調整。嫌がる時は数十秒×褒めて終了の短時間成功体験を積み重ねます。仕上げ磨き用の姿勢や道具は実際のお口を見ながら、ご家庭で再現しやすい形でお伝えします。
  • Q4. フッ素塗布は安全?どれくらいの間隔で行うの?
    歯科で行うフッ素塗布は、濃度・時間・塗布範囲を管理して安全に実施します。むし歯リスクや生活習慣に応じ、3~6か月ごとが目安。日常ではフッ素配合の歯みがき剤を適量使用し、うがいを軽くしてお口に少し残すと効果が高まります。しみやすい部位は保護材で対応可能。過剰摂取が心配な場合も、年齢・体重・使用量から安全域を説明し、不安を解消したうえで進めます。
  • Q5. シーラントって何?どんな子に向いている?
    シーラントは、奥歯の深い溝を薄い樹脂でコーティングして、食べかすや菌が入り込みにくくする予防処置です。歯をほとんど削らず、痛みの心配が少ないのがメリット。とくに6歳臼歯が生えたての時期や、磨き残しが多いお子さまに向いています。取れたら再充填できますのでご安心ください。フッ素や磨き方の見直しと組み合わせることで、むし歯予防の効果がさらに高まります。
  • Q6. 仕上げ磨きは何歳まで必要?自分で磨ける目安は?
    目安は小学校中学年頃まで。手先の器用さや集中力が育つまでは、どうしても磨き残しが出やすいです。お子さま本人が自分で磨いた後、保護者の方がチェック&仕上げを行う二段構えが理想。全部を完璧にするより、前歯の裏・奥歯の溝・歯間などむし歯ができやすい3点を重点的に。毎日が難しければ、夜だけ・週末に時間をかける等、続けやすい形をご一緒に作ります。
  • Q7. 早めに抜けた隙間はそのままでいい?(保隙装置について)
    乳歯がむし歯や外傷で早く抜けた場合、そのままにすると両隣の歯が倒れ込んで後から生える永久歯の場所が足りなくなることがあります。状況に応じて保隙装置(スペースメンテナー)で隙間をキープすると、将来の歯並びの乱れを防ぎやすくなります。装置の清掃や通院の手間はありますが、今の一手が将来の矯正の負担軽減につながることも。すでに隙間が狭い場合でも、矯正を含めた対応策をご提案します。
  • Q8. 指しゃぶり・おしゃぶりは歯並びに影響する?やめさせ方は?
    3歳頃を過ぎても頻繁に続くと、前歯の開き(開咬)や上顎の狭さにつながる場合があります。無理やり叱って止めるより、時間や場面を決めて短くする→成功を褒めるなど段階的に。寝入りばなだけOKにする、代わりの安心グッズを用意する、爪噛み等に置き換わらないよう見守ることも大切です。歯並びへの影響が出ていないか定期チェックし、必要に応じてやさしいトレーニングを併用します。
  • Q9. 歯医者が怖い・泣いてしまう子はどう進めるの?
    いきなり治療からは始めません。器具を見て・触って・音を聞いて慣れる「TSD(Tell-Show-Do)」を基本に、短時間で区切る・合図でいつでもストップできる環境を整えます。保護者の方にはできたことを褒める役で参加いただき、成功体験を積み重ねます。痛みが強い時は必要最小限の処置を優先。どうしても難しい場合は、通院回数を増やして少しずつステップアップしますのでご安心ください。
  • Q10. 転んで歯をぶつけた・欠けた・抜けた時の応急処置は?
    まず当日中にご連絡ください。歯が欠けた破片は湿らせたガーゼや牛乳に入れて持参を。歯ぐきの出血は清潔なガーゼで圧迫します。乳歯が完全に抜けた場合は基本的に戻しませんが、永久歯が抜けた時は乾燥させず牛乳や口の中に保管し、早めの受診がカギです。見た目が元に戻っても、歯の内部や神経に影響が残ることがあります。受傷後もしばらくは定期的にチェックして経過を見守ります。
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歯ぎしり・顎関節症

  • Q1. 歯ぎしり・食いしばりや顎関節症のサインは?放置するとどうなりますか?
    朝のあごのこわばりやだるさ、頬の筋肉の張り、頭痛・肩こり、歯のすり減りや欠け、詰め物が外れやすい、知覚過敏、口を開けると音がする(カクッ)などは代表的なサインです。放置すると歯にヒビが入る、被せ物が壊れる、顎関節の炎症・痛み、口が開きにくい(開口障害)などに進むことがあります。原因はひとつとは限らず生活習慣やストレスも関係します。早めの受診で、負担を減らし将来のトラブルを予防できます。
  • Q2. なぜ起こるの?原因は噛み合わせだけですか?
    歯ぎしり・顎関節症は多因子です。噛み合わせの不均衡だけでなく、ストレスや自律神経の乱れ、日中の上下の歯を無意識に触れさせる癖(TCH)、姿勢やスマホ作業、鼻づまり・口呼吸、就寝姿勢、カフェイン・アルコール、睡眠の質などが複合的に関わります。原因をひとつに決めつけず、問診・診査で関与度を見極めます。生活面の見直しと、歯や関節を守る装置の併用で、無理なくコントロールしていくのが現実的です。
  • Q3. どんな検査をして、治療はどう進みますか?
    まず問診で症状の出方や生活リズムを伺い、顎関節の触診、開口量・動きのチェック、歯のすり減り・ヒビ・詰め物の状態を確認します。必要に応じてレントゲンで関節や歯根を評価し、噛み合わせの当たりを記録します。治療はナイトガード(就寝時のマウスピース)の作製・調整を軸に、セルフケア指導、必要があれば咬合調整や理学療法的アプローチを組み合わせます。数週間単位で再評価し、無理なく改善を積み上げます。
  • Q4. ナイトガード(マウスピース)の効果と種類は?慣れますか?
    ナイトガードは就寝中に歯と顎関節を保護し、過度な力を分散して歯のヒビ・欠け・摩耗や朝のだるさを軽減します。材料はハード・ソフトがあり、症状や噛む力、装着感の好みで選択。装着直後は違和感が出ることもありますが、数日~1、2週間で慣れる方がほとんどです。定期的に噛み跡や磨耗をチェックし、必要に応じて微調整や交換を行います。お手入れは水洗い+中性洗剤、変形防止のため熱湯は避けてください。
  • Q5. 日中の食いしばり(TCH)対策はありますか?
    上下の歯は普段は触れないのが正常です。仕事や家事、PC・スマホ操作中に歯を当て続けないよう、「歯を離す・舌は上あご・唇は閉じる」を合言葉にします。デスク周りに付箋やスマホリマインダーを置き、1時間に1回は顎の力を抜く深呼吸、肩回し、こめかみや咬筋の軽いストレッチを習慣化。カフェインの摂りすぎや長時間の前傾姿勢、片噛み、集中時の噛みしめに気づけるだけでも、負担の総量を着実に減らせます。
  • Q6. 顎関節が痛い/音がする時のセルフケアは?
    痛みが強い急性期は、あごに温め(または冷却)を試しつつ、やわらかい食事に切り替え、大きな開口や噛みちぎる動作、片噛みを避けます。寝る前のスマホを控え、横向きで顔を下に押しつけない枕の使い方も有効です。日中は上下の歯を離し、顎を前に突き出す癖を避けてください。数日~1、2週間で変化が乏しい、痛みが増す、口が開きにくいなどがあれば我慢せず受診を。適切な装置・調整で改善を後押しします。
  • Q7. 口が開かない/ロックする時はどうしたらいい?受診の目安は?
    口を開け閉めする際に引っかかる・途中で止まる・痛くて指2本も入らない場合は、関節円板や筋のトラブルが疑われます。無理にこじ開けると悪化することがあるため、やわらかい食事にし、温罨法で筋緊張を緩めつつ早めに受診を。発熱・腫れが強い、噛めないほどの痛み、外傷後の変形感がある時も同様です。必要に応じて画像検査や医科連携を行い、適切な処置でロックの固定化を防ぎます。
  • Q8. 歯が割れる・詰め物が外れることはありますか?予防できますか?
    強い噛む力や歯ぎしりが続くと、歯のヒビ・欠け、詰め物や被せ物の脱離、頬側の歯ぐき近くにえぐれ(欠損)ができることがあります。予防の基本はナイトガード+TCH対策+定期チェック。修復物の材質を見直す、噛み合わせの当たりの強い部位を微調整する、知覚過敏にはコーティング材を併用するなど、複合的にリスクを下げます。早期発見・早期微調整が、破損の連鎖を断つ近道です。
  • Q9. 保険は使えますか?ボツリヌス治療などは行いますか?
    診査・レントゲン、顎関節症の基本的な治療、就寝時マウスピース(条件あり)は保険適用の範囲で対応できることがあります。症状や材料、設計によっては自費となる場合もあります。筋の過緊張が強いケースでボツリヌス治療が候補になることがありますが、適応・副作用・費用を含めて慎重に判断し、必要時は医科と連携します。まずは保険内の最善を基本に、複数プランと見積もりを明確にご提示します。
  • Q10. 通院の頻度と装置の寿命・お手入れは?
    初回装着後は1~3週間で慣れや噛み跡を確認し、その後は3~4か月ごとのメンテナンスで摩耗・フィット・噛み合わせ・日中癖の改善度を見直します。装置は流水+中性洗剤で洗い、熱湯や漂白剤は変形の原因になるため避けましょう。専用ケースで保管し、ペットや小児の誤嚥にも注意を。寿命は使用状況で変わりますが、亀裂・変形・過度の咬耗があれば交換の合図です。無理のないペースで長く快適に使えるよう伴走します。
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インプラント

  • Q1. インプラントとは?ブリッジや入れ歯との違いは何ですか?
    インプラントは、歯を失った部分のあごの骨に人工の歯根(チタン)を埋め、骨と結合したあとに被せ物(人工歯)を装着する治療です。隣の歯を削らずに単独で噛む力を回復でき、見た目も自然に仕上がります。入れ歯に比べて外れにくく、硬い物も噛みやすい反面、外科処置が必要で治療期間も数か月単位です。お口や全身の状態、生活スタイル、ご予算を踏まえ、他の選択肢(ブリッジ・入れ歯)とも比較しながら最適解をご提案します。
  • Q2. 治療の流れを教えてください。
    まずは検査・カウンセリングで、お口の状態や骨の厚み・形、噛み合わせ、全身疾患・服用薬を確認します。CT撮影で三次元的に安全域を評価し、手術計画を立案。手術は局所麻酔下でインプラント体を埋入し、術後は骨と安定するまで待機します(必要に応じて仮歯を使用)。結合が確認できたら土台(アバットメント)と被せ物を装着。最終装着後は定期メンテナンスで噛み合わせ・清掃状態を見直し、長期的な安定を目指します。
  • Q3. 手術は痛いですか?腫れや出血はどの程度ですか?
    手術は局所麻酔で行うため、処置中の痛みは最小限です。術後は数日程度、腫れや違和感、内出血のような色味が出ることがありますが、多くは時間の経過とともに落ち着きます。痛み止めやうがい薬を処方し、冷却や安静、刺激物の飲食を控えるなどセルフケアもお伝えします。喫煙や睡眠不足は治癒を妨げるため要注意です。強い痛みや腫れが増す、発熱が続くなど異変があれば、遠慮なく早めにご連絡ください。
  • Q4. 骨と密着するまでにどれくらいかかりますか?
    骨とインプラントが結合するオッセオインテグレーションには時間が必要です。一般的には早くて2〜3か月ですが、骨量・骨質・全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症治療薬など)・清掃状態により前後します。上顎は下顎よりも期間が長めになる傾向があります。統計的には2〜5%の確率で十分に密着が得られないこともあるため、術前評価と術後のケアが重要です。結合が安定したのちに土台と被せ物を装着し、噛み合わせを慎重に整えます。
  • Q5. 骨が少ない・薄いと言われました。治療は可能ですか?
    骨の高さや幅が不足している場合でも、骨造成(GBR)や上顎洞付近でのサイナスリフト/ソケットリフトなどを併用することで対応可能なことがあります。これらはインプラントの安定に必要な骨量を補う処置で、計画に応じて同時あるいは段階的に行います。処置の可否や回復期間、費用・リスクは個人差が大きいため、CT所見をもとに複数プランをご説明し、無理のないスケジュールで安全性を最優先に進めます。
  • Q6. どれくらい長持ちしますか?寿命を延ばすコツは?
    インプラント自体は金属ですが、周りの歯ぐきと骨が健康であることが長持ちの鍵です。毎日のブラッシングと歯間清掃(フロス・歯間ブラシ)、3〜4か月ごとのメンテナンスでプラークをコントロールし、インプラント周囲炎を予防します。噛みしめ・歯ぎしりが強い方は就寝時マウスピースの併用が有効。被せ物のネジ緩みや摩耗、噛み合わせの変化は早期調整でトラブルを最小化できます。生活習慣と定期ケアの二本柱が重要です。
  • Q7. リスクや合併症はありますか?
    外科処置である以上、感染・腫れ・出血・しびれなどの合併症リスクはゼロではありません。また、装着後も清掃不良や喫煙、糖尿病のコントロール不良、合わない噛み合わせが続くとインプラント周囲炎を起こし、最悪の場合は脱落につながります。術前の全身状態の把握、術中の清潔操作、術後の丁寧なケアで多くは回避・軽減できます。不安や既往症、服用薬は事前に正直に共有いただくことが安全につながります。
  • Q8. メンテナンスでは何をしますか?通院ペースは?
    メンテナンスでは、歯ぐきの状態(出血・深さ)、動揺やネジの緩み、被せ物・噛み合わせのチェック、レントゲンで骨の状態を確認します。ホームケアの磨き方は実際に口腔内で一緒に再確認し、道具のサイズ合わせを行います。基本は3〜4か月に1度を目安に、リスクが高い方は1〜3か月で短縮することも。少しの不具合でも放置せず、早期発見・早期微調整を重ねることが、長期安定への近道です。
  • Q9. 費用はどれくらい?保険は使えますか?
    インプラントは自費診療が基本で、費用は本数、部位、骨造成の有無、被せ物の材質、治療ステップ数で変わります。まずは検査・診断後に複数プランと見積りをご提示し、メリット・留意点とともに丁寧にご説明します。医療費控除の対象になる場合がありますので、領収書の保管もご案内します。無理のない分割計画やスケジュール調整も可能な範囲で対応いたします。
  • Q10. インプラント以外の選択肢は?どう比較すればいい?
    ブリッジは短期間で固定式に仕上がる一方、両隣の健康な歯を削る必要があります。入れ歯は外科処置が不要で費用を抑えやすい反面、外れやすさや噛む力の低下、違和感が課題になることも。インプラントは隣在歯を守り、噛む力や見た目の回復に優れますが、外科処置と期間が必要です。お口の状態と価値観(削らないこと、期間、費用、見た目)を整理し、複数案を見比べて一緒にベストな方法を選びましょう。
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親知らず

  • Q1. どんな親知らずは抜いたほうがいい?
    歯ぐきに一部埋もれていたり、横向き・斜め向きで生えている親知らずは、見えている部分が少なくてもお口の中と歯周ポケット(わずかな溝)で外界とつながっているため、細菌が入りやすく炎症や腫れを繰り返しがちです。さらに一つ手前の奥歯が虫歯・歯周病になるリスクのほうが、神経の麻痺が出るリスクより一般に高いため、当院では抜歯をおすすめすることがあります。ただし必ず抜かなければならない歯はありません。画像検査とリスク・ご希望を踏まえ、一緒に最適な方針を決めましょう。
  • Q2. 痛みがなくても抜いたほうが良いタイミングはありますか?
    痛みがない時期でも、繰り返し腫れる・清掃が届かない・手前の歯に影響が出ているなどがあれば、体調が良いときに計画的に抜くほうが安全です。一般に若いほど骨が柔らかく回復も早いため、症状が悪化してからの緊急抜歯より落ち着いた環境での計画抜歯が負担を減らします。CTで神経や上顎洞との位置関係を確認し、術式・麻酔方法・休養の目安をご説明します。学業やお仕事の予定に合わせ、無理のない日程を組みます。
  • Q3. 抜歯は痛い?麻酔や不安への配慮を教えてください。
    抜歯は局所麻酔下で行うため、処置中の痛みは最小限です。麻酔の刺入は表面麻酔・極細針・ゆっくり注入で刺激を抑えます。音や圧迫感が苦手な方には声かけと休憩をこまめに入れ、必要に応じて鎮静(実施可否は事前相談)も検討します。術後は2~3日をピークに痛み・腫れが出やすいですが、鎮痛薬でコントロール可能です。強い痛みや発熱が続く場合は早めにご連絡ください。不安や既往症は遠慮なくお伝えください。
  • Q4. 腫れや出血はどのくらい?術後の過ごし方は?
    腫れは術後2~3日目がピークで、その後ゆっくり引いていきます。出血は当日にガーゼを30~60分しっかり噛むことで多くは止まります。術後24~48時間は激しい運動・長風呂・飲酒・喫煙を避け、強いうがい・ストローも控えましょう(血のかさぶたが外れやすくなります)。就寝時は頭を高くし、当日は冷却、翌日以降は温めると楽になります。歯みがきは当日傷を避けて行い、翌日から周辺をやさしく清掃します。
  • Q5. 神経麻痺や上顎洞との関係が心配。合併症は?
    下顎の親知らずでは下歯槽神経・舌神経、上顎では上顎洞との位置関係が重要です。CTで距離や形を把握し、術式(分割抜歯など)を選ぶことでリスクを下げます。まれにしびれ・感覚の変化・上顎洞への交通などの合併症が起こりえますが、多くは時間とともに回復します。ほかに感染・ドライソケット(血餅が外れて痛みが強くなる状態)などがあり、早期の受診で対応可能です。疑わしい症状があればすぐご連絡ください。
  • Q6. 抜歯後の食事・仕事や学校への復帰目安は?
    当日はやわらかい・ぬるい食事(おかゆ・ヨーグルト・豆腐など)から。片側抜歯なら反対側でゆっくり噛み、刺激物・熱い飲食・炭酸・アルコールは数日控えます。デスクワークは翌日以降に再開できることが多く、力仕事・長時間の運動は2~3日空けると安心です。ストロー・喫煙はドライソケットの原因になるため最低48~72時間は避けてください。処方薬は指示通りに内服し、自己判断で中断しないようにしましょう。
  • Q7. 抜かない選択はできますか?経過観察のポイントは?
    完全に生えきって清掃が行き届き、症状や周囲の歯への影響がない親知らずは、抜かずに経過観察とすることも可能です。ただし、清掃不良・腫れの反復・手前の歯への影響が出てきたら、方針の見直しが必要です。経過観察の場合でも3~6か月ごとの定期チェックとクリーニング、ホームケアの徹底が大切です。将来必要になった際の術式や休養の計画も含め、いつでも抜歯へ切り替えできるよう準備しておきます。
  • Q8. 妊娠中・授乳中はどうする?
    妊娠中は、強い痛みや感染がある場合を除き安定期の応急処置中心で対応します。レントゲンは必要最小限・防護エプロンで安全に配慮。授乳中の局所麻酔は通常問題ありませんが、抗生剤や鎮痛薬は母乳への影響を考慮して選びます。可能であれば妊娠前や授乳終了後に計画的な抜歯を検討します。母子手帳や産科の主治医情報をご持参いただくと、より安心・安全に進められます。
  • Q9. 費用は保険適用になりますか?
    炎症・痛み・嚢胞・清掃不良など診断上の必要がある抜歯の多くは保険適用です。難易度(骨に埋まっている・歯の向き)や必要な検査・投薬で自己負担額が変わります。CT撮影も適応条件を満たせば保険で行える場合があります。自費となるのは、特殊な麻酔法や術後ケアのオプションなど一部に限られます。事前に大まかな費用の目安をお伝えし、個別見積もりで明確にご説明します。
  • Q10. 一度に何本まで抜けますか?休みが取りにくいのですが…
    片側上下や左右同時など複数本同日に抜歯することも可能です。メリットは通院回数やダウンタイムをまとめられる点、デメリットは腫れ・食事の不便さが一時的に強く出る点です。お仕事やご家庭の事情、痛みや腫れの出やすさを踏まえ、段階的に分けるプランや鎮痛・腫れ対策を強化したプランをご提案します。事前にスケジュールを共有いただければ、最小の負担で完了できるよう計画いたします。
    また、両方大きく腫れた際に呼吸困難のリスクがあるため、基本的には片側上下を推奨します。
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入れ歯治療

  • Q1. 入れ歯にはどんな種類がありますか?どう選べばいい?
    大きく部分入れ歯(数本欠損)と総入れ歯(すべて欠損)があります。素材は保険適用のレジン床のほか、薄く丈夫な金属床、見た目に配慮したノンクラスプ(バネが目立ちにくい)など自費の選択肢も。噛む力・装着感・見た目・お手入れのしやすさ・ご予算を総合して決めます。まずはお口全体の状態を診査し、残っている歯や歯ぐき、噛み合わせのバランスを踏まえて複数プランのメリット/留意点を並べ、納得のいく方法を一緒に選びましょう。
  • Q2. 完成までの流れと通院回数は?急いで作れますか?
    多くは①型取り②噛み合わせ記録③試適(見た目・位置の確認)④完成⑤調整、の流れで4〜6回が目安です。歯を抜いた直後に見た目を保つ即時義歯を用意できる場合もあります(後から調整・作り直しが前提)。急いで仕上げるほど適合や噛み合わせの微調整が増えやすいため、仮の段階でしっかり確認が結果的に近道です。お仕事やご予定に合わせてスケジュールを組み、完成後も数回の調整でフィット感を整えていきます。
  • Q3. 痛みや違和感が心配です。どれくらいで慣れますか?
    新しい入れ歯は数日〜数週間かけて慣れるのが一般的です。最初は頬や舌を噛みやすい、発音しにくい、食事が取りづらいなどの違和感が出ますが、短時間の装着→少しずつ延長、声に出して読む練習、やわらかい食べ物から始める工夫で適応が進みます。痛みや当たりは我慢せず受診を。どの部位が痛むか当日わかるように装着して来院いただくと調整がスムーズです。小さな調整の積み重ねが、快適さを大きく左右します。
  • Q4. しっかり噛むコツは?食事のときの注意点は?
    最初はやわらかく細かく切ったものから。片側だけで噛むと入れ歯が浮きやすいので、左右同時に小刻みに噛む意識がポイントです。粘着性(餅・キャラメル)や硬い食品(ナッツ・氷)は慣れるまで控えめに。前歯で噛みちぎる動作も外れやすさの原因になるため、最初は奥歯で静かに。唇や頬、舌の動かし方に慣れてくると安定感が増します。合わない感じが続く場合は、無理をせず早めの調整で負担を減らしましょう。
  • Q5. 入れ歯は歯ブラシで磨いていいの?(お手入れ方法)
    歯ブラシで磨くのは大丈夫ですが、歯磨き粉をつけると微小な傷ができ、そこから菌の繁殖につながるので避けてください。入れ歯には義歯専用ブラシを使い、水またはぬるま湯+中性洗剤で優しく洗浄するのが基本です(熱湯・漂白剤・アルコールは変形や変色の原因)。毎食後に水洗いし、就寝時は義歯洗浄剤に浸け置き→朝に流水で十分すすぐと清潔を保てます。お口側も歯ぐき・舌・残っている歯をケアし、口臭や炎症を予防しましょう。
  • Q6. 寝るときは外したほうがいい?保管の注意点は?
    基本は就寝時に外して歯ぐきを休ませるのがおすすめです(医師判断で装着継続が望ましいケースもあります)。外した入れ歯は乾燥に弱いため、水や義歯洗浄液に完全に浸して保管します。ティッシュに包むと誤って捨ててしまうことがあるので専用ケースへ。ペット・小児の誤飲にも注意を。翌朝装着前に水洗いを忘れずに。外さない方針の方も、日中の短時間だけ外して粘膜を休めるとトラブル予防になります。
  • Q7. 安定剤(接着剤)は使ってもいい?
    一時的な補助としては有効ですが、常用は推奨しません。安定剤が必要ということは、適合や噛み合わせに課題があるサインです。長期の常用は粘膜トラブルや清掃不良につながることも。まずは調整でフィット感を高め、必要なら裏打ち(リライン)や作り替えを検討します。どうしてもイベント当日だけ安定させたい等の目的で使う場合は、種類・量・清掃方法を説明のうえ安全な範囲でお手伝いします。
  • Q8. どれくらいの頻度でメンテナンスが必要?寿命は?
    入れ歯とお口は時間とともに変化します。3〜4か月ごとの定期チェックで、当たり・ゆるみ・割れの前兆、噛み合わせのズレ、残っている歯や歯ぐきの健康状態を確認しましょう。土手(顎堤)が痩せるとフィット感が落ちるため、リライン(裏打ち)やリベースで内面を作り直すと快適さが戻ります。寿命は使用状況で5〜7年が目安。欠けやヒビ、がたつきを無理に使い続けず、早めの調整・修理が長持ちのコツです。
  • Q9. 費用と保険の違いは?
    保険の入れ歯は機能回復を重視し費用を抑えられる一方、厚みや装着感、見た目に制限があります。自費では金属床(薄くて丈夫)やノンクラスプなど選択肢が広がり、装着感・見た目・耐久性の面でメリットが期待できます。費用は設計や本数、材質で変わるため、まずは保険内の最善と自費の代替案を並べ、見積りとともにわかりやすくご説明します。医療費控除の対象になる場合もあるため、領収書の保管をおすすめします。
  • Q10. 壊れた/割れた/緩んだときはどうすれば?
    瞬間接着剤での自己修理は厳禁です。適合が狂い、口内炎や粘膜の傷、噛み合わせ悪化の原因になります。外れた部品や破片は捨てずにそのままお持ちください。簡単な修理で済むことも多く、作り直しが必要な場合も最小限の通院回数で対応できるよう計画します。痛みが強い、口内炎が繰り返す、噛みづらい等のサインは調整の合図。我慢せず早めにご相談ください。小さな不具合のうちに整えることが、快適さを長持ちさせます。
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マウスピース矯正

  • Q1. どのくらい装着していれば良いですか?
    基本は1日20〜22時間の装着が目安です。外すのは食事と歯みがき、うがい・フロスのときのみ。装着時間が短いと歯が動く→戻るを繰り返し、合わなくなる・治療が延びる原因になります。装着したらスマホで記録する、入れ替え日をカレンダーに設定するなど続けやすい仕組みを作ると成功率が上がります。お出かけ時は必ずケースを携帯し、ティッシュ等に包んで紛失しないようご注意ください。
  • Q2. 食事の時はどうする?飲み物は?
    基本的には食事の時のみ外すイメージです(1日の外している累計は3〜4時間以内を目安)。装着中は水のみ可、色の濃い飲料や甘い飲料・熱い飲み物は着色・変形・むし歯リスクになるため避けましょう。食後は歯とアライナーを軽く洗ってからすぐ再装着します(最低でもうがい)。外したまま放置すると歯が動いて合わなくなることがあります。外食時もケース保管を徹底し、ナプキン包みでの紛失にご注意ください。
  • Q3. どれくらいの期間で終わりますか?交換サイクルは?
    期間は歯並びや目標により異なりますが、目安は数か月〜1年半前後。アライナーの交換は7〜10日ごとなど個別計画に沿って行います。予定通りに進める鍵は、装着時間の厳守と入れ替え当日の噛み合わせ(seating)。チューイー(咬み込み用シリコン)を1日数回使い、隙間が出ないようしっかりフィットさせます。通院ごとに進捗を確認し、必要に応じて調整や追加アライナーを作製します。
  • Q4. 痛みや違和感はありますか?
    新しいトレーに替えた1〜3日目を中心に、歯が押されるような締め付け感・軽い痛みを感じることがあります。これは歯が動いているサインで、多くは数日で落ち着きます。どうしてもつらい場合は市販の鎮痛薬でコントロール可能です。装着直後は発音が少し不明瞭になることもありますが、数時間〜数日で慣れるのが一般的。痛みが強い・トレーの割れや大きな欠けがあるなど異常時はすぐご連絡ください。
  • Q5. つけたままの飲み物・喫煙・ガムは大丈夫?
    装着中は水以外NGが基本です。コーヒー・紅茶・赤ワイン等は着色、ジュースやスポドリはむし歯リスク、熱い飲み物は変形の原因に。喫煙は着色・変形・口腔乾燥を招くため避けましょう。ガムや飴は破損・装置の浮きにつながります。どうしても飲む場合は外して、飲食後に歯とアライナーを清掃→即再装着が鉄則です。小さな積み重ねが治療期間の短縮と仕上がりを左右します。
  • Q6. お手入れ方法は?歯磨き粉で磨いていい?
    アライナーは水またはぬるま湯+中性洗剤でやさしく洗い、熱湯や漂白剤、研磨剤入り歯磨き粉はNG(傷・変形・くもりの原因)。専用洗浄剤の併用も有効です。毎食後に歯を磨き、フロス・歯間ブラシでプラークを除去してから装着しましょう。朝晩はアライナーも丁寧に洗浄。においが気になるときは浸け置き→十分にすすぎがポイントです。ケースも定期的に洗って清潔を保ちましょう。
  • Q7. アタッチメントやIPR(歯と歯の間を少し整える処置)は痛い?
    アタッチメントは歯色の小さな突起で、歯を効率よく動かす取っ手の役割。装着時の痛みはほとんどありません。IPRは極薄ヤスリ等で数十ミクロン単位にすき間を作り、歯をスムーズに動かす準備をします。麻酔不要で短時間、痛みは軽度〜無いことが多いです。いずれも清掃性と適合が大切なので、処置後はいつも以上にフロスを意識し、定期的なチェックで状態を確認します。
  • Q8. 失くした/割れた時はどうする?
    まず直前のトレーに戻すか、指示があれば次の番号を装着して歯の後戻りを防ぎます(自己判断で進めないのが安全)。同時に医院へご連絡ください。状況に応じて再作製や治療計画の調整を行います。紛失の多くはティッシュ包み→廃棄が原因。外したら必ずケース保管を習慣に。ひび割れや欠けを放置すると歯が正しく動かないため、早めの相談が治療のロスを最小化します。
  • Q9. ホワイトニングやむし歯治療は同時にできますか?
    基本のむし歯・歯周治療は先に整えてからの開始が安心です。治療中に詰め物・被せ物が変わる場合はアライナーの適合に影響するため、順番を相談のうえ進めます。ホワイトニングはホーム併用で実施できることもありますが、しみやすさ・色合わせを考慮し、タイミングを調整します。イベントに合わせたい方は早めにゴール時期を共有いただくと、無駄のない計画が立てられます。
  • Q10. 通院頻度とリテーナー(保定)は?
    通院は1〜2か月に1回が目安。進み具合・清掃・装着時間・歯肉の健康を確認し、必要な調整を行います。最終ゴールに達したら、リテーナー(保定装置)で動かした歯を安定させる期間へ。保定初期は1日20時間前後、その後は段階的に就寝時のみへ移行します。保定を怠ると後戻りが起きやすく、再治療が必要になることも。治療後こそきれいを守る期間として、一緒に無理のない運用を作っていきましょう。
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