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冷たい水で奥歯がしみる!原因と今すぐできる対処法
冷たい水を飲んだ瞬間、「奥歯がキーンとしみた…」そんな経験はありませんか?
一時的な痛みだからと放置すると、虫歯や神経トラブルに進行することもあります。
実は、冷たい水で奥歯がしみる原因は一つではなく、知覚過敏、虫歯、歯周病、咬み合わせのズレ、被せ物の影響など、複数の要因が関係しています。
どのケースでも早めの対処が大切で、生活習慣を少し見直すだけでも改善できることがあります。
本記事では、冷たい水で奥歯がしみる原因5つと、自宅でできる応急処置、歯医者に行くべき判断の目安、そして再発を防ぐ予防法までをわかりやすく解説します。
放置せず、今日からできるケアで、しみない歯を取り戻しましょう。
この記事の監修者
こんにちは。
歯科ハミール高田88 院長の茂木 将(もてぎ まさし)です。
当院は"ホスピタリティ"を大切に、患者様とのコミュニケーションを何より重視しています。
痛みへの配慮はもちろんのこと、治療にかかる費用や期間を事前にわかりやすくご説明し、納得いただいたうえで最適な治療計画をご提案します。
これまで、総合病院の口腔外科や大学病院のインプラント科で研修を積み、現在も勉強会やセミナーに積極的に参加しながら、最新の技術や知見を治療に反映しています。
特に、神経や歯をできる限り残す治療を軸に、患者様のお口の健康を長く守ることを目指しています。
私は高田馬場の出身です。
この馴染み深い地域で、皆様にとって「通いやすく、安心できる歯科医院」であり続けられるよう努めてまいります。
◆経歴
・ 2020年3月東京歯科大学 卒業
・ 2020年4月東京都立広尾病院 歯科口腔外科・有病者歯科 研修
・ 2022年3月東京都立広尾病院 歯科口腔外科・有病者歯科 研修修了
・ 2022年4月東京都立広尾病院 歯科口腔外科・有病者歯科 非常勤
・ 2022年4月東京歯科大学口腔インプラント学講座 臨床専修科生
・ 2024年4月東京歯科大学口腔インプラント学講座 レジデント
・ 2025年4月東京歯科大学口腔インプラント学講座非常勤歯科医師
・ 2025年4月ハミール高田88院長
現在に至る
◆所属団体
・ 有病者歯科医療学会
・ 日本口腔インプラント学会
・ 顎顔面インプラント学会
・ ITIメンバー(世界中のインプラントの専門家を結ぶグループ)
・ 厚労省後援:Sauna Spa Professional
目次
冷たい水で奥歯がしみる原因5選

冷たい水で奥歯がしみる原因は、主に5つです。知覚過敏、虫歯、歯周病や歯ぐきの下がり、咬み合わせやクラック、銀歯や被せ物の影響です。まずは、特徴から切り分けましょう。
知覚過敏
知覚過敏は、冷たい水やブラッシングで、一瞬キーンと痛む状態です。
歯ぐきの下がりや強い磨き方、酸の多い飲食、歯ぎしりで象牙質が露出しやすくなります。
まずは、以下のように、刺激回避とケアをすることが大事になります。
- 常温飲料へ切り替える
- やわらかめの歯ブラシにする
- 知覚過用のペーストを継続して使う
改善が乏しい場合は受診で塗布材や封鎖処置を検討します。
結果として、早めの生活調整+歯科での確認が近道といえるでしょう。
以下のURLから、より詳しく、知覚過敏について知ることができるので、興味ある方は、ご覧ください。
参考文献:日本歯科医師会「知覚過敏」ページ
虫歯
虫歯は、冷たい水だけでなく温かい飲み物や甘味でも痛む傾向があります。進行でズキズキ持続へ変化し、夜間も気になる段階に移ります。
小さな段階ならレジン充填で短期対応が可能です。しかし、放置で神経まで進むと根管治療や被せ物が必要になります。
早い段階で見つけて処置すれば負担は減るので、複数の刺激で痛むなら早期受診が安全です。
歯周病・歯ぐきの下がり
歯ぐきが下がると、普段は覆われている歯の根元が露出し、冷たい水がしみやすくなります。
主な原因は、歯周病(ししゅうびょう)や加齢による歯ぐきの炎症や退縮です。また、歯石(しせき)や汚れが残ると炎症が悪化し、知覚過敏が進行します。
対策としては、歯科でのクリーニングと正しいブラッシング方法の見直しが重要です。毛先を歯ぐきのキワに軽く当てて小刻みに磨き、最後にフッ素入り歯磨き剤で仕上げましょう。
継続的な歯周管理が、しみの再発を防ぐ最善策です。
咬み合わせ・クラック(歯のひび)
歯にかかる力のバランスが崩れたり、小さなひび(クラック)が入ったりすると、冷たい水で痛みを感じることがあります。
咬み合わせの高い部分に負担が集中すると、歯の内部に微細なひびが生じやすく、噛んだ瞬間に「ズキッ」と点で、痛むケースも少なくありません。
このような場合は、歯科で咬合の調整やマウスピースの使用を検討しましょう。早期に対応すれば、ひびの進行や神経への刺激を防ぐことができます。
噛み合わせの見直しは、冷水のしみる痛みの根本改善につながります。
銀歯・被せ物の影響
銀歯や被せ物は、熱の伝わりや適合のズレで冷たい水に反応しやすくなります。
装着直後の軽い刺激は、数日で落ち着く場合がありますが、縁でしみる、食事で引っかかる、甘味で痛むなどが続く場合は、二次虫歯や接着トラブルを疑います。
症状が続く修復物は、早めにチェックし、高さや適合の再調整、再製作で改善を狙いましょう。
歯がしみる時の応急対処法3ステップ

自分でできる応急対策は三つです。冷刺激を避ける、正しい歯磨きに変える、症状をメモすることです。まずは、痛みを減らし、受診が必要か見極めやすい土台を作りましょう。
ステップ1:冷刺激を避ける
冷たい飲み物や、冷たい食べ物を避けると痛みが落ち着きます。冷水や冷気が象牙質(ぞうげしつ)に直接触れると神経が強く反応するためです。
痛みを抑えるために、以下のような工夫をしてみましょう。
<すぐやるリスト>
- 常温飲料への切替え
- 氷抜きの注文
- ストローで前歯回避
- 炭酸後に水うがい
- 冷房下で口呼吸を避ける
強い刺激を減らせば、家や職場でも楽になるでしょう。
ステップ2:正しい歯磨きに変える
歯を傷つけない磨き方に変えると、冷たい刺激を和らげられます。
強い圧や研磨力の高い歯磨き剤を使うと、歯の根元がすり減り、痛みが増してしまうためです。対策はシンプルで、やわらかめの歯ブラシを使い、毛先を歯と歯ぐきの境目に軽く当てて小刻みに動かすのが基本です。
さらに、知覚過敏用の歯磨きペーストを、米粒の大きさで塗り広げ、30分は飲食を控えるとより効果的でしょう。
加えて、仕上げに夜のフッ素ジェルを使うと、歯の再石灰化を助けて刺激を防ぎやすくなります。
毎日の習慣を安定させれば、しみる回数を確実に減らせます。
ステップ3:症状をメモする
症状を詳しく記録することは、歯科診断において極めて重要な情報収集手段です。
特に、冷水刺激による痛みや知覚過敏の場合、痛みが生じた部位、刺激の種類、痛みの持続時間、また、痛みの強度を数字で記録しておくことが、受診した際の診断結果の精度向上に大きく貢献するでしょう。
歯科医は患者からの具体的な症状データなどを参考にし、診断に繋げるため、治療精度や回復速度の向上にも繋がります。
したがって、日常的な症状メモは単なる自己管理に留まらず、専門的医療の質を高める重要な役割を担っています。
関連記事:歯が痛い時 対処法7選|薬が効かない夜や眠れない時に試すべき方法
しみる奥歯を放置するとどうなる?

冷たい水で奥歯がしみる症状を放置すると、虫歯が神経まで進行し、激しい痛みや抜歯のリスクにつながります。
初期の虫歯(C1)は、表面のエナメル質が溶け始める段階で、軽くしみるのを感じる程度です。この時点で治療すれば、レジン充填による簡単な処置で済みます。
しかし、中程度(C2)まで進むと象牙質が侵され、甘いものや冷水でも強い刺激を感じるようになります。
さらに、神経まで達したC3ではズキズキする痛みが続き、根管治療が必要です。治療を後回しにすると、膿が溜まる歯根嚢胞(しこんのうほう)や顎骨の炎症を引き起こし、最終的に抜歯となることもあります。
冷たい水でしみるのが続く場合は、早期受診で歯を守ることが最善の対応になります。
関連記事:歯の横にできる虫歯の3つの特徴と、放置すると起こる2つのリスク
歯医者に行くべきか判断する目安

歯医者に行くべきか判断する目安を先に示します。放置で悪化するケースを避けるため、冷たい水で奥歯がしみる場面を軽度・中等度・重度で分けましょう。
以下の表で行動のタイミングを確認してください。
| 状況 | 症状の特徴 | 行動の目安 |
| 軽度 | 冷たい水だけがしみる、数秒で消える | 急ぎではないが、受診をしましょう |
| 中等度 | 温かい飲み物でも痛い、痛みが続く | 1週間以内に受診 |
| 重度 | 夜も痛む、腫れ・膿、噛むと激痛 | すぐに受診 |
目安は、期間と刺激の幅を見てで決めましょう。軽度でも、受診をして診てもらうことが大切です。
夜間のズキズキ、頬の腫れ、噛むと強く痛む場合は、急ぎで診てもらいましょう。
関連記事:歯を押すと痛い6つの原因|歯医者に行くべき症状とは?
冷たい水でしみない歯を保つ予防法

冷たい水でしみない歯を保つには、日常の習慣を少し変えるだけで十分です。歯磨き、食生活、歯ぎしり、口呼吸を見直すことで、痛みの再発を防げます。
ブラッシング習慣の見直しをする
歯ブラシの仕方を見直すと、歯の表面を守りながら清潔を保てます。強い磨き方や硬いブラシがエナメル質を削り、知覚過敏を悪化させます。
対策としては、やわらかめのブラシを使い、毛先だけを歯ぐきのキワに当てるように動かします。
磨く順番を固定し、力を入れすぎずリズムを一定に保つと効果的です。仕上げには、フッ素配合ペーストを使うのがいいでしょう。
食生活と飲み方を工夫する
食生活の工夫で、エナメル質の酸化ダメージを防げます。冷たい水や炭酸飲料、酸味の強い食品を頻繁に取ると歯が弱くなり、しみやすくなります。
飲料は常温を選び、酸性飲料の後は水で口をすすぐようにします。食事中は片側だけで噛まず、両側を均等に使うと負担を分散できます。
<おすすめの飲食習慣>
- 炭酸・レモン水の直後は水で口を軽くすすぐ
- アイスや冷水はストローで前歯を避ける
- 食後30分以内のブラッシングは控える
- 間食を減らし、歯の休息時間をつくる
飲食習慣を意識することで、将来の歯を守れるでしょう。
歯ぎしり・食いしばり対策をする
歯ぎしりや食いしばりは、冷たい水でしみる原因になります。強い力で歯がすり減ると、神経に近い部分が露出するためです。
就寝中の無意識な歯ぎしりには、マウスピース(ナイトガード)が有効です。日中は、集中時に歯を噛み締めていないか意識してチェックします。
また、ストレスや姿勢の悪さも関係するので、リラックスを意識しましょう。
口呼吸・ドライマウスの改善をする
口の中が乾くと、歯の表面が酸にさらされやすくなり、冷たい刺激を感じやすくなります。
これは、口呼吸やドライマウスによって唾液が減り、歯を守る力(自浄作用・再石灰化)が低下するためです。
改善には、以下のポイントを意識しましょう。
<改善のポイント>
- 日中は鼻呼吸を意識
- 寝る前に水をひと口含む
- 無糖ガムで唾液を促す
- 就寝時の口テープで乾燥予防
上記を日常に取り入れることで、口内の乾燥を防ぎ、歯がしみにくい環境を維持できます。
関連記事:歯 噛むと痛い突然の症状|奥歯や神経に関わる原因と予防・応急処置3つ
まとめ|冷たい水で奥歯がしみない生活へ
冷たい水で奥歯がしみる症状は、放置すると虫歯や神経まで進行し、治療や抜歯が必要になることもあります。
まずは原因を切り分け、冷刺激を避ける、正しい歯磨きに変える、症状を記録するの3ステップで様子を見ましょう。それでも改善しない場合や、温かい飲み物、噛んだときにも痛みがある場合は、早めの受診が安心です。
日常のケアでは、やさしいブラッシング、常温の飲食、ストレスや歯ぎしり対策、鼻呼吸習慣を意識すると再発予防になります。
小さな痛みも歯のSOSサインになります。早期対応と生活の見直しで、しみない健康な歯を長く保ちましょう。
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