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夜になると歯が痛い ストレスが原因?今すぐ試せる対処法と3つの予防習慣
夜になると歯がズキズキと痛み出す――そんな経験に心当たりはありませんか。
昼間は平気でも、夜になると痛みが強まるのは気のせいではありません。
横になると血流が変化し、ストレスによる食いしばりや自律神経の乱れが重なることで、歯の神経が刺激を受けやすくなります。
夜の歯痛は、体のサイクルと心の状態が複雑に関わっています。
本記事では、夜に歯が痛くなる主な原因と自宅でできる応急ケア、そして再発を防ぐための習慣づくりについてわかりやすく紹介します。
この記事の監修者
こんにちは。
歯科ハミール高田88 院長の茂木 将(もてぎ まさし)です。
当院は"ホスピタリティ"を大切に、患者様とのコミュニケーションを何より重視しています。
痛みへの配慮はもちろんのこと、治療にかかる費用や期間を事前にわかりやすくご説明し、納得いただいたうえで最適な治療計画をご提案します。
これまで、総合病院の口腔外科や大学病院のインプラント科で研修を積み、現在も勉強会やセミナーに積極的に参加しながら、最新の技術や知見を治療に反映しています。
特に、神経や歯をできる限り残す治療を軸に、患者様のお口の健康を長く守ることを目指しています。
私は高田馬場の出身です。
この馴染み深い地域で、皆様にとって「通いやすく、安心できる歯科医院」であり続けられるよう努めてまいります。
◆経歴
・ 2020年3月東京歯科大学 卒業
・ 2020年4月東京都立広尾病院 歯科口腔外科・有病者歯科 研修
・ 2022年3月東京都立広尾病院 歯科口腔外科・有病者歯科 研修修了
・ 2022年4月東京都立広尾病院 歯科口腔外科・有病者歯科 非常勤
・ 2022年4月東京歯科大学口腔インプラント学講座 臨床専修科生
・ 2024年4月東京歯科大学口腔インプラント学講座 レジデント
・ 2025年4月東京歯科大学口腔インプラント学講座非常勤歯科医師
・ 2025年4月ハミール高田88院長
現在に至る
◆所属団体
・ 有病者歯科医療学会
・ 日本口腔インプラント学会
・ 顎顔面インプラント学会
・ ITIメンバー(世界中のインプラントの専門家を結ぶグループ)
・ 厚労省後援:Sauna Spa Professional
目次
夜になると歯が痛くなる3つの理由とは?

夜になると歯の痛みが強まるのは、夜特有の体の変化が関係しています。
血流や神経の働きが昼間とは異なり、炎症のある部分に刺激が集中しやすくなるためです。
ここからは、夜に歯が痛くなる3つの主な理由を見ていきましょう。
夜に痛みが強くなる生理的な理由
夜間は、体が休息モードに入ることで血流や神経の働きが変化します。
横になると頭部に血液が集まり、歯の周囲の血管が拡張します。炎症がある部分で圧力が高まるため、痛みを感じやすくなります。
その結果、日中よりも痛みを強く感じやすくなるのです。
また、副交感神経が優位になる夜は、体がリラックスする反面、痛みの信号が脳に届きやすくなります。
さらに、夜は周囲が静かで意識が痛みに集中しやすくなるため、軽い炎症でも「ズキズキ」と感じやすくなる傾向があります。
虫歯や歯ぐきの炎症によるもの
夜に痛みが強まる場合、虫歯や歯ぐきの炎症が関係していることも少なくありません。
進行した虫歯では、細菌が神経(歯髄)まで達し、内部で炎症を起こします。この状態では血流が増える夜に圧が高まり、神経が圧迫されることで痛みが強く出ます。
また、歯周炎や親知らずの周囲炎も夜間に悪化しやすいトラブルです。
歯ぐきの深い部分に膿がたまっていると、就寝中の血流増加で腫れが強くなり、拍動するような痛みを感じることがあります。
数日経っても痛みが引かない場合は、早めの受診が大切です。
病気が隠れているケースも
「夜だけ痛むから大したことない」と思って放置してしまうと、炎症が深く進んでしまいます。
特に注意したいのは、根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)や歯髄壊死(しずいえし)です。
根尖性歯周炎は、歯の根の先に膿がたまる病気で、夜間にズキズキと脈打つような痛みが出ます。
歯髄壊死では、初期に強い痛みを感じたあと神経が死に、いったん痛みが消えることもありますが、内部で炎症が再発するケースも少なくありません。
夜間の痛みが数日続く、または冷たい・熱いものに強く反応する場合は、これらの疾患が疑われます。
早めに歯科医院で診察を受け、適切な処置を行うことが何より重要です。
関連記事:歯が痛い時 対処法7選|薬が効かない夜や眠れない時に試すべき方法
ストレスが歯の痛みを引き起こす3つの理由

忙しい一日を終えてようやく休もうとしたとき、歯がズキズキと痛み出すことはありませんか。
その痛みの背景には、虫歯ではなくストレスによる体の反応が隠れていることがあります。
ここからは、ストレスが歯に負担をかける3つの仕組みを解説します。
食いしばり・歯ぎしりによる負担
ストレスを感じると、無意識のうちに歯を強くかみしめたり、眠っている間に歯ぎしりを繰り返したりする場合があります。
この現象は「ブラキシズム」と呼ばれ、歯や顎に大きな負担を与えるのが特徴です。
強い力が加わり続けると、歯の根や神経が圧迫され、炎症や知覚過敏を引き起こすおそれがあります。
特に就寝中は力の加減ができず、日中よりも強い圧力がかかりやすい傾向です。
この負担が積み重なると、顎関節症や肩こり、頭痛の原因になることもあります。
歯の表面がすり減ったり、根元に細かなヒビが入ったりするおそれもあるため、放置せず早めに対策をとりましょう。
ストレスで唾液が減るとどうなる?
ストレスが続くと、自律神経のバランスが乱れ、唾液の分泌が減少します。
口の中が乾燥しやすくなり、細菌が繁殖しやすい状態になるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
唾液には、口の中を中和して細菌の増殖を防ぐ「自浄作用」と、粘膜を守る「潤滑作用」があり、健康な口内を保つうえで欠かせません。
これらの働きが弱まると、口内環境のバランスが崩れ、清潔を保つ力が低下します。特に夜間は唾液が減りやすく、昼間は気にならなかった痛みが強まることがあります。
ガムをかんだり水分をこまめにとったりして、唾液の分泌を促しましょう。
ただし、それだけでは根本的な改善にはつながらないため、ストレスをためない生活リズムを整えることが大切です。
免疫の低下が口の中に与える影響
ストレスが長期間続くと、体の免疫機能が低下します。その結果、歯ぐきの腫れや口内炎、歯周病などの炎症が起こりやすくなり、痛みを感じる頻度も増加します。
夜は疲労が重なり、免疫力が落ちやすい時間帯です。このとき炎症が悪化すると、軽い歯肉炎でもズキズキと強い痛みを感じることがあります。
さらに、ストレスホルモンの一種であるコルチゾールが増えると、炎症を抑える働きが一時的に弱まることも知られています。
免疫を保つには、休息と栄養バランスの見直しが欠かせません。
関連記事:奥歯や歯茎が痛いのはストレス?原因と見分け方の2つのポイント
夜の歯の痛みをやわらげる3つの応急処置

夜中に歯がズキズキして眠れないとき、どうしたらよいか迷う方は少なくありません。
そんなときでも、正しい対処法を知っておくことで、痛みを一時的に落ち着かせることができます。
ここでは、自宅で安全にできる3つの応急処置を紹介します。
今すぐできる痛みのやわらげ方
歯の痛みが強いときは、まず「冷やす」「頭を高くする」「清潔に保つ」の3つを意識しましょう。
頬の外側から保冷剤や冷たいタオルをあてると、炎症部の血流が落ち着き、痛みをやわらげる効果があります。
ただし、長時間当て続けると冷えすぎて逆効果になるため、10分ほどを目安にすると安心です。
また、横になると頭部に血が集まり痛みが増すため、枕を少し高くして休むだけでも、圧力が軽減されてラクになるでしょう。
さらに、寝る前には歯磨きやうがいを丁寧に行い、細菌の繁殖を防ぐことも大切です。もし冷たい水でしみる場合は、ぬるま湯でゆっくり口をすすぐと刺激を抑えられます。
自宅で注意すべきNG行動
痛みが強いときほど、「温める」「お酒を飲む」「強く噛む」などの行動は避けましょう
温めると血流が増えて神経が圧迫され、痛みが悪化します。特に入浴や温かい飲み物は炎症を進める原因になるため、注意が必要です。
また、痛みをまぎらわせるためにお酒を飲むのも逆効果です。アルコールは血管を拡張し、炎症を強める可能性があります。
さらに、痛む側で噛んだり、歯を強く磨いたりすると、神経への刺激が強まり炎症を悪化させてしまうことがあります。無理をせず、刺激の少ない柔らかい食事を心がけましょう。
市販薬を使うときの注意点
痛みが強いときは、市販の鎮痛剤(ロキソニンS、イブA錠など)を使用するのも一つの方法です。
服用する際は、用法・用量を守り、食後に水またはぬるま湯で飲みましょう。空腹時の服用は胃に負担をかけます。
ただし、痛み止めはあくまで一時的な緩和手段であり、原因を治すものではありません。薬を飲んでも痛みが続く場合は、炎症や感染が進行している可能性があります。
夜間に痛みが強く出たときは、応急処置でしのぎつつ、翌日には歯科医院を受診しましょう。早期の原因特定が大切です。
ストレス性の歯痛を防ぐ3つの生活習慣とケア方法

夜になると歯が痛む状態が続くと、「このままずっと治らないのでは」と不安になるものです。
けれども、日常の習慣や心の状態を少し整えるだけで、痛みの悪循環を断ち切ることは十分に可能です。
ここでは、ストレス性の歯痛を防ぐための3つの具体的なケアと生活改善のポイントを紹介します。
マウスピースの活用と正しい使い方
歯ぎしりや食いしばりによる負担を防ぐには、就寝時にマウスピースを装着するのが効果的です。
市販タイプもありますが、より安全でフィット感に優れているのは、歯科医院で作るオーダーメイドタイプです。
歯列に合わせて成形されるため違和感が少なく、歯や顎にかかる力をしっかり吸収してくれます。
マウスピースは使いっぱなしにせず、毎朝流水で洗い、週に数回は専用洗浄剤で清潔に保つようにしましょう。
長期間使うと変形や劣化が起こるため、半年〜1年に一度の作り替えがおすすめです。
「寝るときの食いしばりが減った」「朝の顎のこわばりが軽くなった」と感じる方も多く、ストレス性の歯痛をやわらげる代表的なケア方法です。
リラックス法・睡眠改善のポイント
ストレスによる歯痛を防ぐには、心と体の緊張をゆるめることが欠かせません。
寝る前はスマートフォンの使用を控え、照明を少し落として副交感神経を優位にすると、深い眠りに入りやすくなります。
湯船につかる場合は、40℃前後のぬるめのお湯に15分ほど浸かるのが理想的です。体を温めすぎると神経が興奮して寝つきが悪くなることがあるため、リラックスできる程度にとどめましょう。
寝る直前に軽いストレッチや深呼吸を取り入れるのもおすすめです。肩や首の筋肉をゆるめることで顎の緊張がやわらぎ、歯ぎしりを起こしにくくなります。
また、睡眠中に口呼吸をしている場合は、マウステープなどを使って鼻呼吸を促すとよいでしょう。
口内の乾燥を防ぎ、歯ぐきの炎症や痛みの予防にもつながります。
日常でできるストレスコントロール術
ストレス性の歯痛は、心の負担が長く続くことで悪化します。ストレスを完全になくすことは難しくても、うまく逃がす工夫を持つことが大切です。
日中に軽い運動を取り入れたり、好きなことに没頭する時間をつくったりすると、脳の緊張がゆるみます。
特にウォーキングや深呼吸はセロトニンの分泌を促し、自律神経の安定に効果的です。
また、「1日1回は自分を休ませる時間をつくる」と決めるだけでも、心が落ち着きやすくなります。
ストレスを抱え込むと、無意識のうちに歯を食いしばることがあります。自分の緊張サインに早く気づくことが、予防の第一歩です。
関連記事:虫歯じゃないのに奥歯が痛い?考えられる原因9つと今すぐできる対処法
歯医者に行くべき3つのタイミングと注意点

夜になって歯が痛むたびに「このくらいなら我慢できる」と様子を見てしまう方も少なくありません。しかし、痛みを放置すると炎症が広がり、神経を抜く治療や抜歯が必要になることもあります。
ここでは、歯医者を受診すべき具体的なタイミングと、診察前に注意しておきたいポイントを紹介します。
受診を急ぐべきサイン
次のような症状がある場合は、早めの受診が必要です。
まず、ズキズキと拍動するような痛みや、夜眠れないほどの強い痛みが続く場合は、歯の神経に炎症(歯髄炎)が起きている可能性があります。
この状態は自然に治ることはなく、多くのケースで数日のうちに悪化するでしょう。
また、歯ぐきが腫れている・膿が出ている・顔がむくんでいるときは、感染が歯の根の周囲まで広がっている恐れがあります。
さらに、鎮痛剤でも痛みが治まらない場合や発熱を伴うときも、感染性の炎症が進行しているサインです。
「もう少し様子を見よう」と放置すると急激に悪化する場合があるため、休日や夜間であっても応急診療を受けることをためらわないようにしましょう。
歯医者で行われる主な治療内容
診察では、痛みの原因を明確にするため、レントゲン検査を行います。
虫歯や神経の炎症が見つかった場合は、神経を保護する処置(覆髄)や、感染した神経を取り除く根管治療が必要です。
歯ぐきや歯の根に膿がたまっている場合は、膿を排出して圧力を下げる処置を行い、抗菌薬を併用して炎症を鎮めます。
一方、歯ぎしりや食いしばりが原因の痛みでは、マウスピースの作成や噛み合わせの調整などで、歯にかかる負担を軽減します。
いずれの場合も、痛みを抑えるだけでなく、再発を防ぐためのケアまで含めて治療を受けることが大切です。
放置するとどうなる?
痛みを我慢して放置すると、炎症が歯の根から骨へと広がり、根尖性歯周炎や骨膜炎に進行する恐れがあります。
この段階まで進むと、神経を抜く治療でも完治が難しくなり、最悪の場合は抜歯が必要になるでしょう。
さらに、炎症が長引くと歯の周囲の骨が溶け、ブリッジやインプラントなどの次の治療にも影響を及ぼします。
「夜だけ痛いから大丈夫」と油断せず、2〜3日経っても痛みが引かない、または再発を繰り返す場合は、早めに歯医者で原因を確認しましょう。
関連記事:歯を押すと痛い6つの原因|歯医者に行くべき症状とは?
まとめ|夜の歯の痛みはストレスケアと早めの対処がカギ

夜になると歯が痛くなる背景には、血流や神経の働きが関係しています。さらに、ストレスによる食いしばりなども要因の一つです。
一時的な痛みでも放置すれば炎症が進み、神経の治療や抜歯が必要になります。
まずは、夜間の痛みをやわらげる応急処置を行い、できるだけ早めに歯科医院を受診して原因を確認しましょう。
そのうえで、マウスピースの活用やリラックス習慣の見直しなど、ストレスを減らす生活づくりの意識が再発予防につながります。
「夜になると歯が痛い」と感じたときは、体と心からのサインを見逃さず、早めにケアを始めることが大切です。
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