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親知らずの抜歯後にやってはいけないこと13選|痛み・食事・生活・症状の全対策ガイド

「親知らずを抜いたけど、何に気をつければいいの?」
「やってはいけないことって、どれくらいあるの?」
この記事でわかること
- 抜歯後に絶対避けたい13のNG行動
- 悪化を防ぐための正しい過ごし方
- 痛みや腫れが続いたときの対処と受診の目安
親知らずの抜歯は、抜いたあとのケアが本番です。
傷口がうまくふさがらないと、強い痛みや腫れが長引いてしまうこともあります。
せっかく抜いたのに、回復が遅れて日常生活に支障が出るのは避けたいですよね。
この記事を読むことで、「これはやっていい」「これは絶対やめたほうがいい」という基準がわかり、安心して過ごせるようになります。
抜歯後のトラブルを防ぎ、スムーズに治したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事の監修者

こんにちは。
歯科ハミール高田88 院長の茂木 将(もてぎ まさし)です。
当院は"ホスピタリティ"を大切に、患者様とのコミュニケーションを何より重視しています。
痛みへの配慮はもちろんのこと、治療にかかる費用や期間を事前にわかりやすくご説明し、納得いただいたうえで最適な治療計画をご提案します。
これまで、総合病院の口腔外科や大学病院のインプラント科で研修を積み、現在も勉強会やセミナーに積極的に参加しながら、最新の技術や知見を治療に反映しています。
特に、神経や歯をできる限り残す治療を軸に、患者様のお口の健康を長く守ることを目指しています。
私は高田馬場の出身です。
この馴染み深い地域で、皆様にとって「通いやすく、安心できる歯科医院」であり続けられるよう努めてまいります。
◆経歴
・ 2020年3月東京歯科大学 卒業
・ 2020年4月東京都立広尾病院 歯科口腔外科・有病者歯科 研修
・ 2022年3月東京都立広尾病院 歯科口腔外科・有病者歯科 研修修了
・ 2022年4月東京都立広尾病院 歯科口腔外科・有病者歯科 非常勤
・ 2022年4月東京歯科大学口腔インプラント学講座 臨床専修科生
・ 2024年4月東京歯科大学口腔インプラント学講座 レジデント
・ 2025年4月東京歯科大学口腔インプラント学講座非常勤歯科医師
・ 2025年4月ハミール高田88院長
現在に至る
◆所属団体
・ 有病者歯科医療学会
・ 日本口腔インプラント学会
・ 顎顔面インプラント学会
・ ITIメンバー(世界中のインプラントの専門家を結ぶグループ)
・ 厚労省後援:Sauna Spa Professional

目次
親知らずを抜いたあなたへ|まず知っておくべき術後の体の変化
親知らずを抜いたあと、体の中では治そうとする反応がすぐに始まります。
出血は自然な反応で、やがて血が固まり「かさぶた」のような役割を果たします。
この血の固まりが取れると、傷の治りが遅れたり、強い痛みが出たりします。
「血餅」が治癒のカギになる理由
抜歯直後、口の中では出血とともに「血餅(けっぺい)」という血の固まりが作られ始めます。血餅は、親知らずの抜歯後に自然にできるもので、治癒に欠かせない存在です。
なぜなら、血餅が傷口をふさぎ、細菌の侵入を防ぐ役目を果たすからです。
例えば、抜歯当日に激しくうがいをすると、この血餅がはがれてしまい、骨がむき出しになります。
そうなると「ドライソケット」になり、激しい痛みや治癒の遅れにつながります。
冷たい風がしみたり、口を開けただけで痛んだりする場合は、血餅がうまくできていない可能性もあります。
抜歯した直後は、水で軽くゆすぐ程度にとどめましょう。血餅を守ることが、回復への第一歩です。
腫れ・出血・痛みのピークと自然な回復の流れ
腫れや痛みは、親知らずを抜いた直後よりも2〜3日目がピークになることが多いです。
これは、体が治そうとする反応のひとつであり、異常ではありません。
腫れは、抜いた側の頬がふくらんだり、口が開きにくくなったりします。痛みも、じんじんと響くような感覚が出ることがありますが、処方された痛み止めを使えば多くは乗り切れます。
例えば、アイスノンなどで短時間ずつ冷やすと、腫れの拡大を防ぐ助けになります。ただし、冷やしすぎると血行が悪くなり、逆に回復が遅れるため注意が必要です。
出血も、ティッシュに少しにじむ程度なら心配ありません。強く口をすすいだり、患部を触ったりせず、回復を妨げないように過ごしましょう。
関連記事:親知らず抜歯の前後の注意点とは!口腔外科出身の歯医者が教える
親知らず抜歯後にやってはいけないこと13選
抜歯後は、自然治癒を妨げる行動を避けることが大切です。知らずにやってしまいがちなNG行動を、ひとつずつ見ていきましょう。
1. 激しいうがいをする
強くうがいをすると、傷口にできた血の固まりがはがれてしまいます。抜歯当日は、水で軽くすすぐ程度にとどめましょう。
2. 麻酔が切れる前に食事をする
感覚がないうちに食べると、舌や頬を噛む恐れがあります。火傷や出血の原因にもなるため、麻酔が切れるまで待ちましょう。
3. 激しい運動・力仕事・長時間の入浴
血行が良くなると再出血しやすくなります。抜歯当日は、運動や入浴は控え、安静に過ごすことが回復への近道です。
4. 飲酒・喫煙
アルコールやたばこは、傷の治りを遅らせる原因になります。特に喫煙は血流を悪くし、ドライソケットのリスクも高めます。
5. 抜いた箇所を舌や指で触る
触ることで細菌が入りやすくなり、感染の原因になります。違和感があっても、自然に治るまでそっとしておきましょう。
6. ストローや熱い飲み物を使う
ストローで吸うと、血の固まりが取れてしまうことがあります。熱い飲み物も刺激になるため、冷ました飲み物をゆっくりと飲みましょう。
7. 固い・熱い・辛い食べ物を食べる
硬いものや刺激のある食べ物は、傷口を刺激しやすくなります。抜歯後数日は、おかゆやうどんなど、やわらかい食事にしましょう。
8. 歯ブラシで強くこする/患部に当てる
患部に歯ブラシが当たると、血餅がはがれる恐れがあります。清潔を保つためには、抜歯とは反対側から優しく磨きましょう。
9. 処方された薬を自己判断でやめる
痛みが引いても、途中で薬をやめると炎症が再発することがあります。処方された分は、指示どおりに最後まで飲み切ってください。
10. 抜糸や消毒の診察に行かない
「もう大丈夫」と思っても、抜糸や消毒は医師の判断が必要です。放置すると感染や腫れにつながりますので、必ず診察を受けましょう。
11. 氷を直接当て続ける/冷やしすぎる
冷やしすぎると血の巡りが悪くなり、治りが遅くなります。氷はタオルに包み、15分程度を目安に当てましょう。
12. 過度に笑う・しゃべる・口を大きく開ける
口を動かしすぎると、縫った場所が開いたり、出血が再発したりする恐れがあります。会話はできるだけ控え、安静に過ごしましょう。
13. 抜歯した部分で噛み締める
抜いた側で噛むと、傷口に刺激が加わり、治りが遅れます。食事は反対側で噛み、なるべく患部を使わないようにしてください。
親知らず抜歯後に注意すべき症状と、歯医者に行くべきサイン
親知らずを抜いたあと、体は回復に向かいますが、中には注意が必要な症状もあります。放置せず、早めに歯科医院を受診しましょう。
血が止まらない/長引く出血
抜歯直後の出血は自然な反応ですが、数時間経っても止まらない場合は注意が必要です。
ガーゼをしっかりかんでも血がにじむ、飲み込むほどの量が出る、寝ている間に口の中が血でいっぱいになる、という状態は異常です。
血が止まらないまま放置すると、貧血や感染のリスクも出てきます。数時間経っても出血が続く場合は、早めに歯科医院で診てもらいましょう。
関連記事:【医師監修】親知らず抜歯後の腫れを早く治す方法7選|腫れやすい人の特徴も紹介 〜東京都新宿区 高田馬場 歯科医院〜
3日以上続く激しい痛み(ドライソケット含む)
抜歯後の痛みは2〜3日目にピークを迎え、徐々に引いていくのが一般的です。
しかし、3日以上経っても強い痛みが続く場合、「ドライソケット」の可能性があります。
ドライソケットとは、傷口を覆うはずの血の固まりが取れてしまい、骨がむき出しになっている状態です。
ズキズキと響くような鋭い痛みが特徴で、冷たい風や水にも敏感になります。こうした痛みがある場合は、すぐに歯科医院を受診してください。
しびれ・麻痺・鼻血・膿・悪臭・発熱など
抜歯後にしびれや麻痺が出るのは、神経が刺激を受けたサインです。特に下の親知らずでは、あごの神経に近いため注意が必要です。
そのほか、鼻血が出る、膿のようなものが出る、口の中が強く臭う、熱が出る、リンパが腫れるといった症状は、感染の可能性が高くなります。
こんなときは迷わず歯科医院へ
以下のような症状が出たら、自宅で様子を見るのではなく、できるだけ早く歯科医院に連絡しましょう。
- ガーゼを30分以上かんでも止まらない出血
- 抜歯から3日以上経っても強い痛みが続く
- 頬や顎にしびれや麻痺がある
- 発熱や口の中の強い臭いがある
これらは、単なる回復過程とは異なる「異常のサイン」です。無理に我慢せず、早めに専門医に相談しましょう。
親知らず抜歯後の食事ガイド|おすすめとNGな食べ物まとめ
親知らずを抜いたあとの食事は、治りを左右する大きなポイントです。やわらかく刺激の少ないものを選び、傷を守りながら栄養も取りましょう。
食事はいつから?初日はどう過ごす?
食事は、抜歯してから2〜3時間は控えてください。麻酔が効いているうちに食べると、舌や頬を噛んだり、火傷したりする危険があります。
初日は、ぬるめのおかゆやスープを少量ずつゆっくり食べましょう。患部を使わず、反対側で噛む意識が大切です。硬いものや熱いもの、刺激物は避けてください。水分もストローではなく、コップから直接飲みましょう。
おすすめの食べ物(うどん・ゼリー・シチューなど)
親知らずの抜歯後におすすめの食べ物は、以下のような、やわらかくて冷たすぎず熱すぎないものです。
- よく煮込んだうどん
- ぬるめのおかゆ
- 冷やしたゼリーやプリン
- ヨーグルト(果実なし)
- 具を細かくしたシチュー
これらは噛まずに飲み込めるため、傷口に負担がかかりません。味つけも薄めにすると、刺激を減らせます。食べるときは、反対側で噛み、スプーンで少しずつ口に運びましょう。
NGな食べ物・飲み物
抜歯後に避けたい食べ物や飲み物は、刺激が強いもの、傷口に詰まりやすいもの、治りを遅らせる性質のあるものです。
- ラーメン(熱くて脂が多い)
- スナック菓子(とがった破片が傷に触れる)
- チョコレート(溶けやすく詰まりやすい)
- コーヒー・アルコール(血行が良くなり出血しやすい)
「食べかすが詰まったらどうする?」への対処法
食べたあとに、食べかすが抜歯した穴に詰まってしまうことがあります。無理に指や舌で取ろうとすると、傷口が開いたり、血の固まりが取れたりして危険です。
水を含んでやさしく口をゆすぐか、歯科医院からすすめられた洗浄液があれば、それを使ってください。それでも取れないときは、自分で取ろうとせず、歯科医院に相談しましょう。
抜歯した部分を清潔に保つことが、治りを助ける第一歩です。
関連記事:親知らずの歯周病リスクが高い理由
親知らず抜歯後の日常生活で気をつけるべきこと
親知らずを抜いたあとは、仕事・外出・睡眠など、普段の生活にも配慮が必要です。無理をせず、体のサインに合わせて過ごしましょう。
仕事復帰や接客業・外出の目安
仕事復帰の目安は、痛みや腫れが落ち着く2〜3日後がひとつの目安です。
接客業や営業など、話す機会が多い仕事の場合は、口を動かすと痛みが増すため、回復の様子を見ながら判断しましょう。
抜歯翌日は、まだ腫れや出血が出やすいため、人と会う予定は避けた方が無難です。顔が腫れたまま外出すると、見た目を気にしてしまい、ストレスになることもあります。
体調が安定してから、少しずつ普段の生活に戻していきましょう。
性行為・キスはいつからOK?
親知らずを抜いた直後の性行為やキスは控えてください。血行が良くなって出血しやすくなり、傷口の治りが遅れる可能性があります。
特に、激しい動きや口を使う行為は、血餅が取れる原因になり、強い痛みやドライソケットにつながるリスクもあります。
目安としては、抜歯から3日ほどが経ち、痛みや腫れが引いてからです。それまでは体を休め、治りを優先しましょう。
眠れない・横になると痛いときの対処法
抜歯した日は、仰向けに寝ると血流が集中して、痛みや腫れが強くなる場合があります。頭を少し高くして寝ると、血の巡りを抑えて楽になります。
寝る前には、処方された痛み止めを忘れずに飲んでおきましょう。
どうしても眠れないときは、冷たいタオルを頬にあててみるのも一つの方法です。
ただし、冷やしすぎると逆効果になるため、10分を目安に休みながら使いましょう。
運転や通勤はどのタイミングから可能か
運転や通勤は、出血や強い痛みがなければ、翌日から可能な場合もあります。ただし、抜歯直後は麻酔の影響や痛み止めの服用により、集中力が落ちていることがあります。
例えば、長時間の運転や満員電車など、負担が大きい移動は控えましょう。できれば1日は休みを取り、痛みや腫れの様子を見てから再開してください。
よくある質問Q&A
親知らずを抜いたあと、不安になる場面はたくさんありますよね。「これ、普通?」「病院に行くべき?」と悩んだときのヒントをまとめました。
血餅が取れたかも?
血餅が取れた可能性がある場合、まずは痛みの有無を確認しましょう。強い痛みがあり、うずくような感覚が続く場合は「ドライソケット」の疑いがあります。
抜いた部分を鏡で見て、ぽっかり穴があいていたり、白い骨が見えているなら要注意です。強くうがいをした直後や、舌で触ってしまったあとに起こりやすいため、心当たりがあれば歯科医院を受診してください。
痛みがなければ自然に治る可能性もありますが、不安なら遠慮せず相談しましょう。
臭い・味がおかしい…放置してもいい?
口の中の臭いや味の変化が気になるときも、注意が必要です。
血餅が取れていたり、感染の兆候である場合もあります。悪臭や変な味が数日続く場合は、早めに歯科医院へ相談してください。
痛み止めが効かない/薬が足りない
処方された痛み止めが効かない場合は、無理せず歯科医院に連絡しましょう。市販薬に切り替える前に、歯科の指示を仰ぐ方が安心です。
薬が足りないと感じたら、自己判断で追加するのではなく、追加処方が可能かを相談してください。
例えば、1日3回飲んでも痛みが治まらず、夜も眠れないような場合は、薬の変更や追加処方が必要になるケースもあります。
痛みが強いまま我慢するのは逆効果です。早めの対応が回復を助けます。
抜歯費用はいくら?抜糸はいつ?
親知らずの抜歯費用は、保険適用なら数千円〜1万円程度が一般的です。横向きに埋まっている歯など、難易度が高いケースでは費用が増えることもあります。
抜糸は、抜歯から1週間前後が目安です。歯科医院から抜糸の予定が伝えられている場合は、その日に合わせて再診しましょう。
例えば、「来週また来てください」と案内された場合は、消毒や経過観察を兼ねた再診です。費用も再診料がかかりますが、数百円程度で済むことが多いです。
冷やすのは何日まで?温めたほうがいいときは?
冷やす期間は、腫れが出やすい抜歯後の初日〜2日目までが基本です。腫れのピークを抑えるために、短時間ずつ冷却すると効果的です。
3日目以降は、逆に温める方が血行が良くなり、治癒が進みやすくなります。例えば、濡れタオルをレンジで温めて頬にあてるなどの方法が有効です。
冷やしすぎると血行が悪くなるため、冷却は長く続けないようにしましょう。回復のタイミングを見ながら、「冷やす」から「温める」に切り替えると安心です。
まとめ
この記事のポイント
- 抜歯直後は「血餅(けっぺい)」を守ることが回復のカギです。
- 術後2〜3日は痛みや腫れが出やすく、無理は禁物です。
- うがい・飲酒・激しい運動など、13のNG行動に注意しましょう。
- 出血や激しい痛み、しびれなど異常があれば、歯科医院に相談しましょう。
- 食事や日常生活のポイントを押さえれば、回復がスムーズになります。
少しの油断がトラブルを招くこともありますが、ポイントを押さえておけば不安は減らせます。食事・生活・ケアのコツを意識して、無理せず体をいたわりましょう。
この記事を参考に、安心して抜歯後の期間を過ごしてください。
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